中物には特製スポンジを採用
中底と表底の間に入っている白いスポンジが中物である。通常はコルクボードだが、ヒロカワ製靴は独自に開発した特製スポンジを採用している。
スポンジ特有の空気部屋ができるため、乾燥性に優れるのである。またコルクボードのように潰れることもなく、長期間使用しても片寄りがない。スポンジが劣化することもないようである。
ビスポークの靴でもコルク以外にフェルトを入れる場合がある。そう考えるとスポンジというアイデアも抵抗なく受け入れられる。
穴の開いた裏革は通気性抜群
裏革にはピッグスキンまたは馬革を使用。一定の間隔で小穴を開けることによって、優れた通気性を実現する。さらに足の甲への触感も心地よい。
もともとは革のたるみを解消する方法として穴を開けたのだが、結果として優れた通気性も確保したというわけである。
耐久性に優れるオイルレザーソール
オイルレザーソール仕様。もともと同社のゴルフ靴で使っていた耐久性に優れるソールで、チャネル仕上げではないが、実用性からすればこちらのほうが長持ちするだろう。
繊維自体にオイルが入り込んでいるので馴染みやすい。ときどきミンクオイルを少量塗ってやればOKだ。
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