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今年こそ男のギャバジンコートを! その2(2ページ目)

前回ご紹介した、大人の男に相応しいコートの第2弾です。一枚仕立ての薄手ナイロンコートは、確かに軽くて便利ですが、渋味漂ういい男になるには、ぜひギャバジンのコートを通っていただきたいのです。

池田 保行

執筆者:池田 保行

メンズファッションガイド

ナポリスタイルのチェスターコート

コート
ミケランジェロのチェスターフィールドコート7万3500円(エディフィス 渋谷tel.03-3400-2932)



ギャバジンではありませんが、ウールのコートも男のワードローブとして必要なアイテムです。とくに、今年は「フォーマル」というトレンドキーワードの出現に合わせて、チェスターフィールドコードも注目したいと思います。

ジャケットのラペル状の襟を持つコートは、フォーマルな場に出席する際の外套として着るものです。
たとえば、これから冬場の結婚式やパーティに出席する際、ビジネス用のスーツは着ないですよね。フォーマルな席には、相応のスーツを着用するもの。会場までの防寒とはいえ、コートだってフォーマルに相応しいものが必要です。会場のレセプションで、トレンチコートなど機能優先のコートで立つのは場違いというものです。

生地はウール100%ですが、まるでカシミア混かと思わせるほど軽い素材を使用しています。ウールのコートというと重たいイメージがありますが、これはものすごく軽いですよ!


コート
ミケランジェロ社のオーナーは、スーツやコートを手がける、専業メーカー。ナポリスタイルで有名なイザイアの創業者兄弟です。



ミケランジェロは、かのナポリの重鎮イザイア・グループに所属する1メーカーです。イザイア譲りの確かな縫製技術と、ナポリシックな丸いシルエットが、フォーマルとはいえ気軽な雰囲気を放っています。

フォーマルなコートというと、ロンドン、パリ、ミラノなどのお堅いブランドを思い出しますが、こういう軽いノリのチェスターもよいのではないでしょうか。トレンドでもないけれど、今後廃れることもないアイテムですから、オーセンティックだけれども着心地が良くて、飽きの来ない一着こそ最良。ならば流行りでもないけど、時代遅れになることもなく、着心地はソフトで軽いナポリスタイルこそ、選ばれるべきと考えます。



あくまでスーツの上から着る、ビジネス対応のコートということで2回にわけて、男のコート考をご紹介してきました。ナイロンの1枚仕立てのコートも、もちろん使えると思いますが、大人に相応しい風格というのもを身に着けるなら、ギャバのコートは通過儀礼みたいなものです。いずれ、年齢を重ねたときに、シブいオヤジになれるかどうかは、こういう服を経験してきたか否かによるのではないかと個人的にも思います。


【関連リンク】
エディフィス

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