ベルギーの春(3~5月)
ヴィクトル・オルタの師アルフォンス・バラ設計による王宮温室©Olivier Polet
いよいよ本格的に春の到来。復活祭前後はベルギーが世界に誇る名ショコラティエたちが大忙しの時期。祭りのシンボルである卵やウサギの形を模したチョコレートが、町中のショーウインドウに可愛らしく並びます。
この時期見逃せないのは全国で繰り広げられるお花のイベント。中でもブリュッセル郊外のラーケン王宮の温室公開は必見です。アールヌーヴォー様式で「ガラスの宮殿」と謳われる温室内には、世界の珍しい植物でいっぱい。「欧州で最も美しい温室」という噂に偽りはありません。また復活祭から40日後の昇天祭に行われるのがブルージュの伝統行事「聖血の行列」。中世の装束に身を包んだ市民が、12世紀に十字軍が持ち帰ったとされるキリストの聖血を納めた聖櫃とともに行進し、さながら歴史絵巻を見るようです。白アスパラはメッヘレン産が有名©Stefan Jacobs
徐々に気温が上昇してくる時期とはいえ、春先はまだ気候が変わりやすいもの。薄手のジャケットやセーターなどはまだ忘れずに出かけてください。
<春の祝日>
- 5月1日:労働記念日
- 4月下旬~5月上旬:ラーケン王宮温室公開*(ブリュッセル)
- 5月頃(キリスト昇天祭):聖血の行列*(ブルージュ)