広場を代表する、中世ゴシックの傑作! 市庁舎

王の家から見える優美な市庁舎の尖塔©Karin Andersson_Toerisme Vlaanderen

王の家から見える優美な市庁舎の尖塔©Karin Andersson_Toerisme Vlaanderen

ひっそりとした市庁舎の中庭

ひっそりとした市庁舎の中庭

文句なしに広場を代表する建築物で、中世ゴシック様式の傑作と謳われる市庁舎は1402年から建設開始。左翼部分は建築家ヤコブ・ファン・ティエネンが、右翼部分はギョーム・ド・ヴォーゲルが担当しました。1444年に右翼部分の最初の礎石を置いたのは、ブルゴーニュ公国最後の君公シャルル豪胆公、当時まだ11才の若さでした。

塔部分は1449年に建築家ヤン・ファン・ルイスブロエクが着工。高さ96メートルの塔の頂きには、町の守護天使ミカエルが、悪魔の象徴ドラゴンを打ち倒した姿で市民を見下ろしています。市庁舎全体の完成は1455年、実に半世紀以上をかけた力作なのです。フランス軍の激しい爆撃により市庁舎内部は火災に遭いますが、塔だけは奇跡的に残りました。

さて市庁舎を正面から見れば、塔を挟んで建物は左右対称ではないことがわかります。このため昔からブリュッセルでは、「市庁舎が非対称であることに気づいた建築家が塔の頂上から投身自殺をした」と言い伝えらていますが、現地ガイドさんによると全くの作り話だとか。でもいまだに信じている人も多いのだそう。

 

市庁舎一階はブリュッセル観光局

市庁舎一階はブリュッセル観光局

美しい市庁舎の内部も見学可能ですが、ガイドさんの説明付きでしか入れません。ガイドツアーは市議会室、市民が結婚式を挙げる結婚の間、歴代の市長の胸像が並ぶ栄光の階段、公式のセレモニーに使用されるゴシックの部屋などを順に巡ります。特に町の歴史を編み込んだ16~18世紀の壮麗な大判タペストリーは圧巻。また中心部まで川が流れていた頃のブリュッセルが描かれたヴァン・モアによる一連の絵画作品も興味深いものです。

ガイドは英語・フランス語・オランダ語のみですが、たとえ言葉がわからなくても貴重な内部が見学できるガイドツアーの参加をお勧めします。

市庁舎内部ガイドツアー詳細はこちら>>>ブリュッセル市公式サイト

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■L'Hôtel de Ville(フランス語)/Het stadhuis(オランダ語)
住所:Grand-Place(番地なし)
TEL:32 (0)2 279 4350
開館時間(ガイドツアー):火・水曜13:45~(オランダ語)、14:30~(フランス語)、15:15~(英語)
日曜(4月1日~9月30日限定)10:00~(オランダ語)、10:45~と12:15~(英語)、11:30~(フランス語)

入館料:3ユーロ、学生とシニアは2.5ユーロ、6~15歳は1.5ユーロ
※参加希望する時間の15分前に入場受付開始とありますが、チケットが売り切れることも多いため早めに行くのが安全。市庁舎の中庭に面した入り口から入ると受付カウンターがあります。
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※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。