世界中に沢山のファンがいる、最もファンで熱いゴルフ
6世代目のスポーティモデルGTI。上下に赤いラインを施したグリル、大型インレットや縦型フォグランプが特徴的な専用バンパーなどが装着された。サイズは全長4210×全幅1790×全高1460mm。価格は366万円となる |
GTIはゴルフの中でも最もファンで熱いクルマだ。言わば、クルマ好きのためのゴルフ、ゴルフ好きの行き着くところ、だろう。そんな仕様が、先代ゴルフ5では5台に1台も売れていたなんて!いやはや、まだまだ捨てたもんじゃないね、日本のクルマ好きも。分かってらっしゃる!
そう、GTIは分かってらっしゃる人のためのゴルフだ。ゴルフ6ベースの新型では、211psのターボエンジンに6速DSGを組み合わせて電子制御式デファレンシャルロック(XDS)を備えた、なんてスペック的なことをいくら言われても、見た目にはちょっと派手なゴルフでしかない。フツウは買わない。
けれども、みんな“分かってらっしゃる”から、これほど売れる。さらに買わずとも分かってらっしゃる人が多いから、買った人の満足も大きい。「お、GTI買ったの。いいよね、あのクルマ」。自分の満足度合いもさることながら、そんな風に言われて気分の悪いはずがない。
ベースのゴルフ6は先代のキャリーオーバー。いわばビッグマイナーチェンジ。それでも、かなり納得の仕上がりだった。そのGTI仕様である。前のは、芦ノ湖スカイラインで自分が“猿”になったかと思うほど、日長“喜々と”走り回れるほどに、楽しかった。今度のは、猿は猿でもニホンザルからチンパンジーにランクアップして、ちょっと知的に楽しくなった。
中高速でのコーナリング時にトラクションを確保してアンダーステアを軽減させるXDS(電子制御式ディファレンシャルロック)をVWで初採用。ダンパーの減衰力やステアリング特性をノーマル/スポーツ/コンフォートの3パターンに変更できるDCC(アダプティブシャシーコントロール)もオプション採用した。アルミホイールは標準の17インチのほか、オプションで18インチ(写真)を用意。18インチホイールとDCCはセットで21万円となる |
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