ベルリン/ベルリン基本情報

ベルリンのエリアガイド(3ページ目)

ベルリンの壁崩壊から20年。東西分断という悲劇を経て、今ではドイツの首都として、最新の現代建築が立ち並び、アーティストたちがアトリエを構える現代ドイツの魅力が凝縮するベルリン。現代建築群や戦争と東西分断時代のドラマチックなスポットに混じって、プロイセン王国時代の宮殿や教会も、世界有数の博物館群も見逃せないポイント。ベルリン観光でぜひ訪れたいエリアを6つに分けてご案内します。

執筆者:尾方 綾子

博物館島とその周辺

博物館島の人気ナンバーワンはペルガモン博物館

博物館島の人気ナンバーワンはペルガモン博物館

博物館島北部にあるエキゾチックなシナゴーグ

博物館島北部にあるエキゾチックなシナゴーグ

ウンター・デン・リンデンの東端を流れるシュプレー川。この川に浮かぶ中の島が次のご案内先、博物館島です。先ず目に飛び込んでくるのは威容を誇るベルリン大聖堂。15世紀から20世紀初頭までベルリン周辺を治めていたプロイセン王家ホーエンツォレルン家の教会で、スタイルは重厚なバロック式。ドーム部分からの見晴らしもなかなかです。ベルリン大聖堂に続いて北に向かうと、シュプレー川の中ノ島観光の本丸、博物館島に到着です。

外周1km程度の博物館島ですが、ここには世界でも有数のコレクションを誇る博物館5館が集中し、世界遺産にも指定のエリア。ベルリン観光のハイライトのひとつです! 博物館島が建設されたのは、1930年までの約100年間。18、19世紀にドイツ隊が掘り当てた地中海沿岸地域の遺跡の発掘品を展示するための博物館群で、もともとはプロイセン国王の発案でした。なかでも必見度ナンバーワンはペルガモン博物館。古代ギリシャやバビロニアの神殿や市門がダイナミックなことにまるごと展示されています。

古代ギリシャとエジプトのコレクションを有する旧博物館、先史時代から中世がテーマの新博物館、ロマン派や印象派など19世紀美術を集める旧ナショナルギャラリー、ビザンチンやドイツ、イタリアの中世の作品を展示するボーデ博物館があり、どの館のコレクションもチラ見では済まない充実度。興味あるコレクションは、博物館島のサイトで事前チェックしておくことをオススメします。

土曜か日曜だったら、対岸の通りクプファーグラーベンにも立ち寄ってみて。アーティストの町ベルリンらしい蚤の市「アートマーケット」が楽しいですよ。その他の曜日だったら、博物館島を北に出て次のスポットに進みましょう。西へ行ったら黄金の装飾がエキゾチックなシナゴーグ、東へ向かえばハケッシャーマルクトというショッピング街に到着です。アート系のショップや気さくでおしゃれなカフェが多いハケッシャーマルクトは、ガイドもお気に入りのエリアです。
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