パネルを外したらネジを緩める
ここからは、プロの作業。作業をお願いしたのは、東京・大田区の環七沿いに店を構える
グランドノート(03-5498-3755)だ。今回は市販のインナーバッフルを使用しての取り付けだが、オーダーメイドのバッフルボード制作、およびサウンドチューニングの技術には定評あり。そのため、メーカーからのデモカー制作の依頼も多数。我が家から近いこともあるが、マイカーのオーディオのインストールをお願いしている、信頼できるショップである。
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パネルを外すとネジが露出する。レガシィの場合、ネジは3カ所。クルマによって異なるので、各車種の取り付け情報を必ず確認のこと。 |
作業をプロに任せてからは、作業はスムーズ。パネルやカバーをあっという間に外し、ドアオープナー奥のパネルの裏とドアハンドルのカバーの裏にあるビスを外せば、内張りが取れる状態。躊躇せずに引っ張れば、内張りを留めているフックが外れて、内張りを取り外すことができる。あとは、パワーウインドウのスイッチやドア照明などに配線されているコネクター類を外せばいい。
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ネジを外したらフックを外す。内張りの下側と鉄板の隙間に手をかけ、力を込めてひっぱてみるといい。徐々にフックを外していけば、上部で引っかかっているだけになるので、内張り全体を上に持ち上げる。これで、ドアから内張りが外れるが、ドアオープナーのワイヤーやパワーウインドウの配線などがつながっているので、これらを外す。 |
内張りが外れたら純正スピーカーを外す
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内張りが外れた状態。レガシィの純正スピーカーはセパレート2ウェイシステム。ドアの下側がウーファー。その上にトゥイーターがある。 |
内張りが外れたら純正スピーカーを外す。純正スピーカーは、ドア前方下部にあるウーファーとその上部の2カ所。ウーファーは3本のビスで留まっているので、このビスをゆるめれば外れる。問題はトゥイーター。この場所に取り付ける場合は、ステーの加工が必要になるので、今回はダッシュボード上に設置することにした。
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純正トゥイーターはステー一体型。ここにトゥイーターを後付けするとステーの加工が必要なので、ダッシュボード上にトゥイーターを置くことにした。その場合、純正トゥイーターはそのまま残しておいたほうが無難。ただしコネクターを外しておくこと。 |
そんな場合は、トゥイーターの配線を新たに引き直すので、純正のトゥイーターは外さなくてもいい。むしろ、外すとその穴から水が伝わってくるなどの不具合も考えられるので、外さないほうがいい。ただし、配線まで外さないでおくと、後で付けたトゥイーターと純正トゥイーターが同時に鳴ってしまう。それは実に都合が悪いので、純正トゥイーターへの配線のコネクターを必ず外しておきたい。
と、ここまでがドアの内張りを外す作業。クルマいじりが好きな人なら、簡単な作業だ。これまでクルマいじりをしたことがない人でも、手先が器用でカンがいい人なら、それほど難しい作業ではないと思うが、自分で取り付けるか、お店に任せるかは、この時点で判断したい。フックの破損は内張りのがたつきに直結し、走行中に振動で異音が発生するケースもある。それが嫌なら、素直にショップに任せたほうが無難だ。パート1は、内張りを剥がす作業まで。スピーカーの装着はパート2でお伝えしたい。