JAIAで輸入車の車内音響特性を測定

カーオーディオ専門誌「オートサウンド」(ステレオサウンド刊)の仕事で、JAIA(日本自動車輸入組合)の試乗会に出かけ、借りられたクルマの車内音響特性を片っ端から測定してきた。
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ダッシュボード両端にイクリプスのタイムドメインスピーカーを置きピンクノイズを流して特性を測定
人気車種だと借りられる時間は45分。その間に測定、試聴、撮影を行うわけだから大忙し。朝9時から夕方16時30分の間に、アウディR8/A4、フォルクスワーゲン・ゴルフ/ティグアン/パサートCC、メルセデスベンツSL、アルファロメオ・ブレラ、シトロエンC6、ボルボC30、プジョー308、ダッジJC、フォード・エクスプローラーなど約20台のクルマを借りて、そのうち14~5台のクルマの測定ができた。

クルマによって車内音響特性は全然違う!

なんのためかというと、個々のクルマによって異なる車内音響特性を把握することで、オーディオのグレードアップに適したクルマ、難しいクルマがわかるのではないかと考えたからだ。

オーディオ再生時の音の善し悪しは、オーディオ機器そのものの能力はもちろん重要だが、それ以前に再生する環境にも左右される。いわゆるルームアコースティックの影響が大きいからだ。

とくにカーオーディオの場合、車内が狭いうえにガラスに囲まれ、ダッシュボードやシートなど、音を反射したり逆に吸収したりするものが車内にたくさんあるため、音響特性は乱れがち。クルマによって、その乱れに程度の差があり、乱れが小さければオーディオを交換したときに機器の能力が反映されやすいためグレードアップに適していると判断でき、乱れが大きいと機器を交換しただけでは音が良くなりにくいためグレードアップが難しいと判断できるわけだ。

反射、剛性など音響特性に影響するものはいっぱい

またクルマそのものの剛性も再生音に大きく影響する。たとえ測定した特性が平坦であっても、内張りや鉄板、フロアなど、クルマの構造物が共振しているようでは、オーディオの再生音と共振による付帯音が混じって、クリアな音に鳴り難いし、それを抑えるためのデッドニング作業も大がかりになる。

それらを総合的に判断するために、イクリプスのタイムドメインスピーカーをダッシュボード上の両端に置き、シガーライターから電源をとったカロッツェリアのCDメインユニットで再生したピンクノイズで特性を図り、さらに聴感でのインプレッションも合わせて、カーオーディオのグレードアップに適しているか、難しいかを判断したわけだ。

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