純正オーディオの音質がイマイチと感じているものの、かといって、大枚をはたいて市販カーオーディオにグレードアップをするのもちょっと……と思い、現状に甘んじている人は多いのではないだろうか。それならば、まずはスピーカーだけでも交換してみることをおすすめしたい。

トレードインタイプならスピーカー交換が簡単

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カロッツェリアの高級カスタムフィットスピーカーTS-V7A(63.000円)。トヨタ/ニッサン/ホンダ/スバル/ミツビシ車などに対応
カー用のスピーカーにもさまざまな種類があるが、簡単な作業でスピーカーを手軽に交換したいなら、トレードインタイプ、もしくはカスタムフィットタイプを選べばいい。

このタイプはスピーカーをドアの鉄板に固定するネジ穴まで、ぴったり合うように設計されたスピーカーで、驚くほど簡単に純正スピーカーとの入れ替えができる。現行車種、旧車を含めて国産の人気車なら、各メーカーにトレードインスピーカーの設定があるので、もし興味があるなら、各カーオーディオメーカーのカタログを集めて、マイカーに合うトレードインスピーカーがあるかどうかを調べてみればいい。

また、最近は輸入車用のトレードインスピーカーも、バリエーションが増えてきた。その多くは海外メーカーが発売しているので、国産メーカーのトレードインスピーカーに比べるとやや割高だが、輸入車は国産車よりも純正オーディオがプアなケースが多いので、スピーカーをトレードインするだけでも、大きな音質向上効果が期待できるわけだ。

トレードインスピーカーは、中低音を再生するウーファーと高音を再生するトゥイーターが一体になったコアキシャルタイプが1万円前後から。ウーファーとトゥイーターが別々のセパレート2ウェイタイプが2~5万円前後だ。これに工賃が加わるわけだが、工賃はショップによって大きく異なるので一概にいくらとはいえない。

一般的に、セパレート2ウェイタイプのほうが上級で、5万円クラスのスピーカーであれば、後々、ヘッドユニットを交換したり、パワーアンプを追加した場合でも、それらの能力を十分に発揮できる性能を持っている。

また、セパレート2ウェイタイプはトゥイーターの取り付け場所を自由に設定できるのも強み。ミニバンのようにドアが大きく、純正スピーカーの取り付け位置が低いクルマの場合、音場を窓の高さに持ち上げる意味でもセパレートタイプのほうが有利である。

スピーカー交換をためらう理由

ところで、カーオーディオのグレードアップを躊躇する理由として挙げられるのはおもに、
  • いかにもオーディオを付けましたという見た目になるのがイヤ
  • クルマへのダメージが心配
  • コストがいくらかかるか気になる

の3点だろう。
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これがアウターパネルでスピーカーを取り付けた状態。こうなると大がかりな加工を伴いコストもかかる
確かに、マニアックに高音質を追求するなら、アウターパネルというスピーカーボードをドアに固定して、スピーカーを剥き出しにして取り付けたほうが、スピーカーの能力を発揮する上で条件がいい。ただし、取り付け工賃もそれなりにかかる。

また、ドアの内張りを切断するなどの加工を伴うケースがあるため、クルマを下取りに出すときにノーマル状態に復帰させようとしたら、それなりコストがかかることも覚悟しなければならない。

しかし、それはホームオーディオに例えると数百万円、数千万円かけてでも高音質を求めるマニアのレベルと同じ。音楽を、純正オーディオで聴くよりもいい音で楽しく聴けるようになったと実感できるレベルであれば、そこまでコストをかけずに、見た目も変えずに、音質を向上できる。そんなお手軽グレードアップに最適なアイテムがトレードインスピーカーなのだ。

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