VW(フォルクスワーゲン)/パサート

高級というより上質 パサート ヴァリアント(4ページ目)

やや大きめなボディを持つのパサート ヴァリアント。それは上質でリラックスできる快適なワゴンだった。

執筆者:松本 明彦

ロングルーフを活かしたのびやかな造形

ロングルーフを活かした、のびやかな造形。

エクステリアデザインは、やや短いホイールベースが気になるものの、ワゴンのロングルーフを活かしたのびやかな造形。ボディ下部のプロテクションモールや窓下端のベルトラインが、明快なウェッジシェイプを描く。ボディ前後も十分に絞られ、意外にダイナミック。

フロントグリルは、最近の一連のフォルクスワーゲンの顔、ワッペングリル。V6 4MOTIONでは、サイドバーもクロームだ。大きな顔は、存在感を強調し、クルマに乗る人を守るような盾のイメージ。しかし他車のような威圧感がないのは好印象。またこのAピラーからボンネットを通じ、バンパー下まで続くVの字ラインは、初代ビートルやフォルクスワーゲン マイクロバス(タイプII)のボンネットラインからのテーマの引用でもある。

フォルクスワーゲン最近一連のワッペングリル。

ヘッドライトは下部が丸く縁取られ、表情をつける。セダン同様ヴァリアントのテールライトも、ヘッドライトのデザインに呼応する。このテールライトは、ドアミラー内蔵ウィンカーやハイマウントストップランプ同様LED製。耐久性や消費電力、レスポンスに優れる。

セダン同様ヴァリアントのテールライトも、ヘッドライトのデザインに呼応したデザイン。LED製。

価格帯はパサート ヴァリアント2.0の338万円から、パサート ヴァリアント V6 4MOTIONの459万円までと、他のDセグメントと比較しても手頃。クラウンエステートやニッサン ステージアが生産中止になった今、手頃な価格の大型ワゴンとしてもいい。安心感あるボディやリラックスできる走安性、存在感ありながらいばりちらさない外観。使い勝手のいい、十分に広いラゲッジスペース。高級というよりは上質なパサート ヴァリアント V6 4MOTIONは、お勧めのワゴンと言える。

高級というよりは上質なパサート ヴァリアント V6 4MOTIONは、お勧めのワゴンだ。

(写真・文 松本明彦)

<関連リンク>
・パサート ヴァリアント
・最上質の実用車 ゴルフR32

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