ロングルーフを活かしたのびやかな造形
ロングルーフを活かした、のびやかな造形。 |
エクステリアデザインは、やや短いホイールベースが気になるものの、ワゴンのロングルーフを活かしたのびやかな造形。ボディ下部のプロテクションモールや窓下端のベルトラインが、明快なウェッジシェイプを描く。ボディ前後も十分に絞られ、意外にダイナミック。
フロントグリルは、最近の一連のフォルクスワーゲンの顔、ワッペングリル。V6 4MOTIONでは、サイドバーもクロームだ。大きな顔は、存在感を強調し、クルマに乗る人を守るような盾のイメージ。しかし他車のような威圧感がないのは好印象。またこのAピラーからボンネットを通じ、バンパー下まで続くVの字ラインは、初代ビートルやフォルクスワーゲン マイクロバス(タイプII)のボンネットラインからのテーマの引用でもある。
フォルクスワーゲン最近一連のワッペングリル。 |
ヘッドライトは下部が丸く縁取られ、表情をつける。セダン同様ヴァリアントのテールライトも、ヘッドライトのデザインに呼応する。このテールライトは、ドアミラー内蔵ウィンカーやハイマウントストップランプ同様LED製。耐久性や消費電力、レスポンスに優れる。
セダン同様ヴァリアントのテールライトも、ヘッドライトのデザインに呼応したデザイン。LED製。 |
価格帯はパサート ヴァリアント2.0の338万円から、パサート ヴァリアント V6 4MOTIONの459万円までと、他のDセグメントと比較しても手頃。クラウンエステートやニッサン ステージアが生産中止になった今、手頃な価格の大型ワゴンとしてもいい。安心感あるボディやリラックスできる走安性、存在感ありながらいばりちらさない外観。使い勝手のいい、十分に広いラゲッジスペース。高級というよりは上質なパサート ヴァリアント V6 4MOTIONは、お勧めのワゴンと言える。
高級というよりは上質なパサート ヴァリアント V6 4MOTIONは、お勧めのワゴンだ。 |
(写真・文 松本明彦)
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