輸入車/注目の輸入車試乗レポート

ゆとりのグランドボイジャー2007年モデル(2ページ目)

‘ビッグ’ミニバンの定番、クライスラー・ボイジャー。そのロングホイールベース版がグランドボイジャーだ。先日登場したばかりの2007年モデルは、どんなデキだろうか?

執筆者:松本 明彦

ゆとりのインテリアスペース

インパネも、ゆったりとした曲線で作られている。
センターパネルは操作しやすいように、わずかにドライバー側を向いている。木目パネルは残念ながら木目“調”。エアコンは、前席左右と後席を、それぞれ別々に温度設定できる、世界初の3ゾーンオートマティックエアコンディショナー。

ミニバンなので、まずはインテリアを見ていこう。低全高化が進むステーションワゴンタイプの日本のミニバンと1Boxタイプミニバンの中間の高い全高も、広大なインテリアスペースを実現する。5mを超える全長と相まって、3列どのシートでもスペースはゆったり。2mに迫る全幅はシートの左右間も広げ、前後のウォークスルーも容易にする。3rdシートも3人がけだ。このグランドボイジャーには、快適装備としてリア7インチモニタ/リモコン/ワイヤレスヘッドセットも、2007年モデルから採用された。

メーターパネルは、クライスラー車共通のイメージの、クラッシックで品のあるデザイン。ステアリングパッドにも、クライスラーのオーナメント。
両側スライドドアやバックドアは、オートで開閉ができる。スイッチは、写真のオーバーヘッドコンソールとBピラー内側とリモートキーのいずれかで。ディスプレイは、クルマの向いている方向と外気温を表示する。

シートの床下収納やチップアップ、1Boxタイプでは回転対座シートなど、バリアブルスペース(可変空間)のクルマへの応用は、日本車が進んでいる。これは、ちゃぶ台を出せば食堂、片付け座布団を敷けば居間、布団を敷けば寝室といった、広い空間を持たず限られた空間を有効に使う、日本家屋の考え方に通じるものだ。

ドアトリムも、ゆったりとした曲線。ここにもクライスラーのオーナメントが。ベルトラインは低く、開放感がある。
オーバーヘッドコンソールには、小物入れや7インチモニタが。小物入れはレール上を前後できる。2nd、3rdシート上にも、各々エアコンの吹き出し口とランプが。
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