輸入車/注目の輸入車試乗レポート

365日乗りたい サーブ 9-3カブリオレ

航空機メーカーをルーツに持つサーブ。そのサーブ 9-3カブリオレ エアロを知れば知るほど、365日毎日乗りたくなるクルマだった。

執筆者:松本 明彦


ルーツは航空機メーカー

サーブは、航空機メーカーをルーツに持つ。

良く知られるように、1937年創業を開始したスウェーデン初の航空機メーカー、スウェーデン航空機株式会社(Svenska Aeroplan Aktlebolaget)がサーブ(SAAB)の前身だ。15人の航空機エンジニアが、最初のプロトタイプカーの開発のため選抜され、第二次世界大戦後、航空機製造のノウハウを活かし、サーブは独創的なクルマ作りを始める。

1947年に発表されたサーブ92001の、飛行機の翼を思わせるエアロダイナミックボディやモノコックボディ構造も、その例の一つだろう。

写真は92001の生産型の1949年のサーブ 92。 画像提供:GMAPジャパン

以来、1958年からのシートベルトの標準装備。1971年に世界初採用の衝撃吸収バンパー。1972年に世界初採用のサイドインパクトバー。飛行機が空気の薄い高空を飛ぶために考案されたターボを、1976年量産車に世界初採用。1982年には、アスベスト(石綿)フリーのブレーキパッドを世界初採用。1991年フロンフリーエアコンを世界初採用。1997年には、ベンチレーテッドシートを世界初採用。等々、ユニークなクルマ作りは続いている。

サーブ 9-3ボンネット上のウィンドウウォッシャーノズルは、この92を模した形。
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