輸入車/注目の輸入車試乗レポート

365日乗りたい サーブ 9-3カブリオレ(2ページ目)

航空機メーカーをルーツに持つサーブ。そのサーブ 9-3カブリオレ エアロを知れば知るほど、365日毎日乗りたくなるクルマだった。

執筆者:松本 明彦

大きく弧を描くフロントウィンドウ

基本シルエットはウェッジシェイプ。フロントウィンドウは、プランビューで見て、大きく弧を描く。ホイールはターボのタービン翼形状。

サーブ 9-3カブリオレの基本シルエットはウェッジシェイプ(楔形)。ベルトラインは、後方に向かって緩やかに上昇する。1970年代の99、'80年代の900は、やはり航空機のエアロダイナミクスのノウハウだろうか?サイドビューでは45°前後に立っていて、プランビュー(平面図で)は大きく弧を描く特徴的なフロントウィンドウを採用していた。しかしこの9-3では現代のクルマらしく、前下がりのボンネットとスムーズに繋げる比較的寝たフロントウィンドウになった。ただ依然プランビューでは、大きくスムーズな弧を描く。

ベルトラインは、後ろに行くに従って緩やかに上がり、ウェッジシェイプを形成する。

そして、フロントグリルもプランビューで大きく弧を描き、質感高く張りのある面を見せる。グリルの開口部は、それ自体航空機ボディと羽を連想させるが、グリル内のSAABの文字のオーナメントもまた、航空機のボディと羽のメタファーだ。フロントは一見、グリル開口部や黒いプロテクターなど要素が多く煩雑になりそうだが、フロントグリルとバンパーやスポイラーを一体にし、パーティングラインを減らすなどして、すっきりと見せている。

グリルの開口部は、それ自体航空機ボディと羽を連想させるが、グリル内のSAABの文字のオーナメントもまた、航空機のボディと羽の形状だ。

ボディとリアバンパーのパーティングラインも、ボディサイド前はサイドプロテクターのレベルに合わせて水平にしながら、後ろはキックアップしテールランプに繋げ、軽快感とウェッジシェイプのボディと合わせて、前進感を強調する。初期のサーブは翼のようなエアロダイナミクスだったが、現在ではむしろ逆翼断面のような、揚力を抑えるようなサイドシルエットに見える。

ボディとリアバンパーのパーティングラインも、前はサイドプロテクターのレベルに合わせながら、後ろはキックアップし、軽快感とウェッジシェイプのボディと合わせて、前進感を強調。
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