“ハイブリッドカーなのに、なぜ値落ちが進むのか?

トヨタエスティマハイブリッド フロント
通常はFFですが、雪道など滑りやすい路面で前輪がスリップしたのを感知すると、瞬時にリアモーターを駆動させ、4WD状態となります。またECBと呼ばれる電子制御ブレーキシステムがVSCやTRCなどを統合制御して車両の安定性を保ちます
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回は今日の節約時代にぴったりなハイブリッドカー、しかもこれ一台でいろんなシーンをすべてまかなえてしまえる一台、トヨタエスティマハイブリッド(旧型)をご紹介したいと思います。すでに100万円を切っています。

エスティマハイブリッドの登場は2001年6月。新車時価格は335万円~363万円でした。ハイブリッドシステムのTHS-Cだけでなく、後輪にモーターを備えたE-Fourという4WDシステムも備えます。4輪を完璧に制御するので、試乗会でドリフトに持ち込もうとしても誰もできなかった、という逸話があります。

発進時はフロントとリアのモーターで発進。低速走行時もやはりモーターで走ります。減速時は2つのモーターで回生(つまり充電)。おかげで10・15モード燃費は18.0km/L!ガソリン車の先代エスティマ(2.4L)が10.6km/L、現行ヴィッツの1.5L車が18.6km/Lですから、その燃費のよさがおわかりいただけると思います。

トヨタエスティマハイブリッド 低速走行時
低速走行時はエンジンを停止させ、フロントモーターのみで走ります。またブレーキを踏んだりアクセルを緩めると、2つのモーターで自動的に回生発電を行い、バッテリーへ充電します
そんなエスティマハイブリッドが…自分でも見つけたときにビックリしてしまいました。100万円以下で修復歴なしの中古車が、なんと22台も見つかります。先代エスティマハイブリッド全体で123台ですから、2割近くが100万円以下と言うことになります。この不景気の時代に、ホンダインサイトが1ヶ月で1万8000台も売り上げるほどハイブリッドカーが注目されている時に、この価格と台数。いったい、何があったのでしょうか。

一つは当然、発売からすでに9年近くたっているということがあります。また2001年式なら、来年4回目の車検を受けることになりますから、その前に手放そうとする動きが加速しても当然です。さらに100万円以下の物件を見てみると、走行距離が10万kmを超えたものが多数あります。これらが相場を下から引っ張っていると思われます。中古車相場の動きは、3カ月で20万円の値落ち。ちなみに同じハイブリッドシステムを搭載しているアルファードハイブリッドは横ばいです。エスティマハイブリッドだけが落ちているのです。

確かに走行距離が10万km前後なんていうと「えーそれじゃあなぁ…」となりますが、いやいや。このエスティマハイブリッドに限っては、それでも積極的にオススメしたくなる理由があるのです。その魅力を次ページでさらに見ていきましょう。