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A6は100万円以下でクワトロが正解

年式相応とはいえ、旧型アウディA6のクワトロモデルが100万円以下で十分狙えるようになっています。これからのシーズン、おしゃれにゲレンデに向かうならかなりオススメの一台です。

籠島 康弘

執筆者:籠島 康弘

中古車ガイド

スキー台を登れる性能が100万円以下で手に入る!?

アウディA6 フロント
自動車評論家をはじめ多くの人々に賞賛をあびた美しいスタイルは、あのアウディTTクーペのデザインコンセプトが生かされているといいます。その上、ボディサイズは先代のA6とほぼ同じながら、室内空間を広げるなど、居住性も十二分に確保されているのです
気づけばこんなに値落ちしていて「おいしい!」という中古車をご紹介しているこの企画。今回は100万円以下の旧型アウディA6を取り上げます。同年代のMベンツのEクラスやBMWの5シリーズなどライバル車も100万円以下で見つかりますから年式相応といえばそれまでですが、それでもA6を取り上げたかった理由は、ズバリこれからの季節にぴったりだと思ったからです。

みなさん、スキージャンプ台を登ったアウディを覚えていらっしゃいますか? テレビCMで3年前に話題となったのは現行のA6ですが、実は1986年にも同じようなCMをアウディは作っています。その時は100CSクワトロ。A6の祖先ですね。つまりA6は「スキー台も登れる」という車だというわけです(あまり試したくはありませんが)。

旧型アウディA6は、それまでのアウディのイメージや品質を一気に変えた、エポックメイキングな一台です。MベンツともBMWとも違うスポーツ性能を備え、クーペのような美しいスタイリングをまとい、長距離ドライブも軽々とこなせる快適性を保ち、インテリアの質感の高さは絶賛されました。軽量化のためアルミニウムが多用され、デビュー時は2.4Lと2.8Lエンジンに、DSPを備えた5速ティプトロニックが組み合わされています(01年3月に2.7Lターボが追加)。

アウディA6 リア
特徴的なリアエンド。丸みのある流れるようなラインは、当時の他の車とは明らかに異なり、現在の4ドアサルーンの主流となっています
そんな旧型A6で、狙うべきはやはりクワトロモデルでしょう。これを書いている時点で100万円以下のA6クワトロモデルは8件見つかりました。2.8クワトロが6台と、2.4クワトロと2.7Tクワトロがそれぞれ1台ずつ。99年式5.2万kmの2.8クワトロで85万円、97年式(98モデル)4.8万kmで2.8クワトロが72万円…。中には10万km以上のものもありますが、5万km前後もこのようにチラホラ見つかります。

MベンツやBMWに比べ、アウディは車好きが見ない限り旧型かどうかがなんてわかりません。また例えわかったとしても、この旧型モデルのスタイルは非常に美しいので「お、いいの乗ってるなぁ」で終わり。とても100万円以下だなんて思われないでしょう。なんちゃってセレブになれます。そこも今回のオススメのポイント。

ではなぜ、この時期だから特に強くオススメするのか。それを次ページで、じっくりと見ていきましょう。
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