プジョー/プジョー

ロードインプレッション MTの406、その乗り味は?

206CC・S16に続いて登場したミドルプジョーひさびさのMT車、406スポーツ。2.2リッター4気筒、左ハンドルのみというマニアックなスペックのこのモデルの試乗記をお届けしよう。

執筆者:森口 将之


2.2リッター直列4気筒エンジンを積んだ406は、本国では少し前からパック・スポール(スポーツ・パッケージ)としてラインナップされていた。向こうでも2.2リッターエンジンはスポーティグレード専用というわけだ。したがってトランスミッションも5速MTのみ。今回輸入された406スポーツは、これを日本仕様に仕立てたものといっていい。ただしハンドル位置は左。かつての405Mi16の後継車ともいえる。


外観はみごとなぐらい普通だ。同じ4気筒エンジンを積むセダン2.0と比べても、ホイールが15インチから206S16と同じデザインの16インチ、タイヤが195/65R15から205/55R16にサイズアップされたぐらいで、エアロパーツはおろかSportという文字すら付いていない。ただ、3色あるボディカラーのうち写真のシルバー以外(ブルーとブラック)はスポーツの専用色となる。差別化のしかたが渋い。


内装はそれに比べると、ほかの406との違いがいくつかある。最初に気づくのが、ダッシュボードからドアトリムへと走るブルーのガーニッシュだ。ちょっと違和感のある色だが、シートのファブリックやレザーのステッチのブルーと合わせて、「スポーツ=ブルー」というイメージを打ち出したかったのだろう。それ以外ではメーターにクロームメッキのリングが付き、ステアリングは本革巻きとなる。
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