いかにもプジョーらしい208GTiの走り味

プジョー208GTi

標準仕様のエンジンスペックが最高出力115kW[156ps]/6000rpm、最大トルク240Nm/1400-3500rpmであるのに対し、208GTiでは同147kW[200ps]/6000rpm、275Nm/1700rpmに向上。0-100km/h加速は7秒以下という。

プジョー208シリーズの日本導入開始から半年が経過し、街中でちらほら見かけるようになってきたタイミングで、ピュアスポーツモデルの「208GTi」と、ラグジュアリーモデルの「208XY」が発売されました。いずれもトランスミッションは6速MTのみ、ハンドル位置は右のみとなっています。

208GTiは、かつてフレンチホットハッチとして名を馳せた「205GTi」を現代に甦らせたモデルだと聞けば、走りに期待せずにいられないところですが、期待どおりドライブフィールは痛快そのもの。1.6リッター直噴ターボエンジンは、標準仕様では156psのところ、プジョー20♯シリーズで歴代最高となる200psまでパワーアップされるとともに、クロスレシオの6速MTが組み合わされているため、標準仕様よりも吹け上がりが格段に鋭い。サウンドも専用のエキゾーストシステムにより、スポーツマインドを刺激するものとなっています。
プジョー208GTi

上質なナッパレザーとファブリックを組み合わせた専用スポーツシート。シートバックには「GTi」のロゴマークが刻まれる。シートをはじめインテリア全体がブラックを基調に赤を際立たせている。

向上したパワーを受け止めるべく専用にチューニングされたシャシーの味付けも絶妙です。よくストロークするのに引き締まっているという印象で、突っ張った感覚もなく、路面の凹凸を上手くいなしてくれるので、乗り心地を悪く感じさせません。それでいて大きなGのかかるような運転を試しても、ダンピングを効かせて姿勢変化を小さく抑えます。抑えるといってもガチガチに抑え込むのではなく、アクセル、ブレーキ、ステアングなど一連の運転操作に対してクルマが反応する過程の動きが手に取るようにわかりやすいのです。

ステアリングフィールについて、ドイツ車のようなシビアな正確性はありません。ピュアスポーツであってもリラックスして乗れるよう、プジョーはあえてそこを追求していないのでしょう。それでも走り味はとてもキビキビとしています。このあたりの柔軟性こそ、世にホットハッチと呼ばれるクルマが数ある中での、208GTiならでは味なんだと思います。

内外装は各部が208GTi専用にアレンジされており、赤のアクセントが各所に配されています。これほど充実した内容でありながら、かろうじて300万円を切った299万円という設定の価格もポイントです。
プジョー208GTi

プジョー208シリーズの日本導入時には「208GT」という上級モデルが存在したが、「208GTi」 はそれと置き換わったこととなる。