SUBARU(スバル)/インプレッサ

ついに登場!インプレッサWRX STI spec C(2ページ目)

多くのファンが待ち焦がれていたであろうインプレッサWRX STIのspec Cが、いよいよ発売された。最大50kgの軽量化や、ボールベアリングターボや専用ECUを採用したエンジンなど、その走りへの期待が高まる。

岡本 幸一郎

執筆者:岡本 幸一郎

車ガイド

最大50kgの軽量化を達成

インプレッサのことだけに、おそらくこのspec Cも、独ニュルブルクリンクをはじめさまざまなコースで鍛え抜かれたことだろう
シャシーも強化されています。フロントクロスメンバーのエンジンマウント結合部と車体取り付け部の剛性が高められ、ステアリングの応答性が高められています。さらに、パワーステアリングのオイル吐出量が増やされ、素早いステアリング操作時の操舵感の改善が図られています。

クロスメンバーのエンジンマウント結合部と車体取り付け部を補剛。サスペンションの減衰力、スプリングレートなどを専用にチューニング

サスペンションはスプリングレートと減衰力や、リアスタビライザー、リアサブフレームブッシュなど、ひととおり仕様変更されています。これにより、ロール剛性の最適化を図り、路面接地性を確保するとともに、足まわりのしっかり感が高められています。また、リアデフには機械式LSDを採用することで、トラクションを稼いでいます。

リアデファレンシャルギヤに機械式LSDを採用。ブレンボ製ブレーキのキャリパーがゴールド塗装とされた

そして、軽量化について。ポイントは3点。ひとつめは、アルミ製ボンネット、小型バッテリーを採用することで、車体前部を軽量化し、ヨー慣性モーメントの低減を図っています。そして、フロントウインドウと前後ドアのウインドウに軽量ガラスを採用することで、車体上部の重量を軽くすることで、コーナリング時の安定性を向上させています。さらに、軽量アルミホイールを採用することで、バネ下重量の低減を図り、路面接地性を高めています。その他にも、スペアタイヤを排しパンク修理キットに変更するなどしています。


アルミ製のフロントフード、小型バッテリー、軽量タイプの専用18インチ鋳造アルミホイールなどを採用。スペアタイヤを廃止しパンク修理キットとするなど、車両全体での軽量化を達成

こうした細かなもの変更の積み重ねによる軽量化が、運動性能の向上につながるのです。結果、ベースモデルに対し、18インチ仕様車では30kgの軽量化を達成。競技向けの17インチ仕様車では、さらにエアコンレスとするなどして、50kgの軽量化を実現しています。

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