作業に必要な情報を事前にリサーチする!
車速信号の取り出し位置は、車種によって異なるため、事前の調査が不可欠だ |
ポータブルタイプでは、取り付けを簡単にするため、ほとんどのモデルで車速信号を利用しない方式としているため、据え置きタイプの長所を引き立てるためにも、ぜひ車速信号の入力は行いたいところです。ただし、車速信号の配線位置は車種によっても変わってくるため、ここは事前のリサーチが欠かせません。
最近の国産車では、カーナビの取り付けを考慮して、オーディオ近くに車速信号のハーネスが来ていることも多いようですが、少し前のモデルではデフなどに設置された回転センサーからの配線から直接拾ったりするケースもありました。また、輸入車の場合は、メーターパネル裏の配線やエンジンCPUへの配線に接続するなど、車種によってその接続場所は大きく異なってきます。
パネルを脱着する際は、キズを防ぐため周囲を養生すること、キズが付きにくい工具を使用することがポイント |
また、車速信号の取り出し位置と合わせて、カーナビを装着するためのインパネのバラし方なども調べておくと作業をスムーズに進めることができます。最近のモデルでは、インパネを含めた内装のパネルは、樹脂製のファスナーなどで固定されていることが多く、工具が必要なビスの使用は要所に限られています。
カーオーディオを交換した経験がある方なら、何となくそのあたりのカン所もつかめると思いますが、初めて作業するクルマの場合などは、事前に情報を仕入れておく方が確実です。特にフィルムタイプのアンテナを装着する際に、配線をAピラーやルーフライニングの内側に這わせる場合には、そのあたりの作業手順もしっかりと確認しておくといいでしょう。
こうした事前の準備を万全に整え、実際の作業に取り掛かる前にしっかりとアタマの中で手順をシュミレーションしておくことで、難しそうに思えるカーナビ装着も段取りよく進めることができるはずです。