簡単お手軽ボディコート剤を試す その１(2ページ目)

樹脂素材にも安心して使える水溶性コーティング剤

ヴィプロス クリーンイノベーター 価格／3570円　問／東洋化学商会

もうひとつのアイテムがヴィプロスの『クリーンイノベーター』という商品です。ヴィプロスとは聞き慣れない名前かもしれませんが、これは工業用潤滑剤や洗浄剤などを取り扱う東洋化学商会がマリンスポーツ専用のケミカルブランドとして立ち上げたものです。クリーンイノベーターも、本来はジェットスキーのボディをコーティングするために開発されたのかもしれませんが、その優れた性能からクルマのボディや航空機などでも活用されています。

使い方としては、前述のバリアスコート同様、洗車後のボディに直接スプレーし、ウェスやスポンジなどで塗り伸ばし、仕上げにきれいなウェスで拭き上げれば完了です。油性の汚れや水あかなどを洗浄する効果もあるため、コーティングと同時にボディ表面のクリーニングが可能です。

使い方や注意事項などが記された説明書も同梱される

クリーンイノベーターの成分もケイ素が主体となるもので、やはり流行りのガラス系（ケイ素系？）コーティングの一種と考えられますが、他の製品とは異なり水溶性であるというのが特徴です。一般的な石油系溶剤と異なり、プラスチックなどの樹脂への攻撃性が低いことから、ヘルメットのシールドやバイザーなどにも安心して使うことができます。

使用可能な樹脂の種類としては、ABSやアクリル、PP、PA、PCなどが挙げられています。またガラスにも使うことができ、施工後は撥水効果を発揮します。ただし、水溶性のため、作業時にはボディなど施工面に付いた水分はしっかりと拭き取っておいた方が良さそうです。コーティングの効果は、最大で約6カ月持続するのは、バリアスコートに近いところですが、重ね塗りをすることで、さらに皮膜や光沢を高めることができるといいます。

さて、この2アイテムの実際の使い勝手については、また次回の記事でレポートしたいと思います。