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最新のヘッドライトはハイビームも自動制御(2ページ目)

先日発表されたレクサスLSのマイナー変更モデルで、国内では初めて採用された最新のヘッドライト・システムが、ヘッドライトのHi/Loを自動で切り替えるオートマチックハイビームです。

執筆者:宮島 小次郎

Hi/Lo切り替えと合わせて、照射方向の制御も行う次世代ヘッドライト

 小糸製作所次世代ヘッドライト
東京モーターショーで展示されていた小糸製作所の次世代ヘッドライトは、車載カメラによって周囲の状況を判断する
レクサスLSのヘッドライト製作を手掛ける小糸製作所では、現在、より正確にHi/Lo切り替えの制御を行うことができる次世代のヘッドライト・システムの開発も進めています。Hi/Lo切り替えを自動で行うためには、まず正確に周囲の状況を把握する必要があります。そのため、この次世代システムでは車載カメラを活用して、状況判断の正確性を高める試みが行われています。

車載カメラの映像を分析して、クルマの安全性向上に活用する試みは、すでにプリクラッシュセーフティの分野にも採用されている技術だけに、そうしたシステムと併用することができれば、非常に現実的な機能といえそうです。さらに小糸製作所が開発しているシステムでは、カメラの映像と合わせて、車速センサーやステアリングの舵角センサーの情報も合わせて解析することで、ヘッドライトの照射方向も含めた制御を行う工夫が盛り込まれています。

 システム概要
車載カメラの映像と合わせて、車速センサーや舵角センサーの情報も合わせて、最適な配光パターンに制御される
この新システムでは、単純にヘッドライトのHi/Loを切り替えるだけでなく、高速走行時にはロービームでもより遠方を照らしたり、ハイビームでは左右で照射角度を変えることで、前方を走る車両に眩しさを感じさせることなく、より遠方まで照らすようにするなど、ヘッドライトの照射方向を可変させるAFS(アダプティブ・フロントライティング・システム)を発展させたヘッドライトの可能性も探る試みも行われているのです。

もちろん、ここまでのシステムは現行の法制度では認められていないため、あくまでもショーで展示するためのコンセプトとなりますが、実現すれば非常に効果的な機能なだけに、ぜひ今後に期待したいところです。また、LSに採用されたオートマチックハイビームについても、今後試乗する機会がありましたら、実際にどれほどの精度でHi/Loの切り替えを制御してくれるのか、レポートしたいと思います。



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