コンプレッサーの抵抗を抑え、エアコンの作動効率をアップ
エアコンガスを交換するだけで、エアコン作動時のパワーロスや燃費の悪化を抑えることができるという画期的なガス |
クルマに限らず、エアコンが作動する上で核となっているのが、ガスを圧縮する働きをするコンプレッサーです。カーエアコンでは、このコンプレッサーをエンジンの動力を利用して駆動しています。そのため、エアコンを作動させると、エンジンの力がコンプレッサーに食われ、エアコンを使っていないときよりも燃費が悪化したり、同じようにアクセルを開けているつもりでも、パワーが足りないように感じられるのです。
HC-12aは、このコンプレッサーがガスを圧縮するときの抵抗を抑えることで、エンジンのパワーロスを減らすことができるというものなのです。最近は似たような効果をうたった商品で、エアコンガス添加剤といったものも売られていますが、こちらはガス自体にそうした性質があると考えると分かりやすいかと思います。
オズテクノロジー HC-12a 価格/4935円(170g) 問/アース・アイ tel042-512-8308 |
炭化水素は、もともと大気中に存在するものですから、仮に漏れたとしても従来のフロンや代替フロンのようにオゾン層へダメージを与えることはないので、エコロジーの観点からも非常におススメできるものです(もちろん、漏れないに越したことはありませんが)。
ガスの取り扱い方は、通常のエアコンガスと同じ。ただし、入れ過ぎには注意が必要だ |
HC-12aは1缶170gで4935円とエアコンガスとしてはかなり高価ですが、充てん量は従来の35~40%で済むため、トータルで見ればその価格差はもう少し縮まるはずです。また、コンプレッサーの抵抗が減ることで、コンプレッサー自体の劣化を抑えられる効果も期待できますから、少し古めのモデルにもいいかもしれません。さらに、古いクルマでは、レトロフィットなどの作業なしで、使用できるという点もメリットといえます。
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