カーメンテナンス/便利なカー用品

雨の日の危険を回避するためのメンテナンス(2ページ目)

どんなにベテランのドライバーでも、雨の日にヒヤリとした経験は少なからずあるはずです。そんな雨の日の危険も日常のメンテナンスを徹底することで、リスクを低減することができるのです。

執筆者:宮島 小次郎

ワイパーの定期的な交換や油膜除去など、基本メンテが視界確保のカギ

ワイパー
ガラスの油膜落としやワイパーのメンテナンスが、雨の日の視界確保の基本となる
次に問題となるのが、視界の確保です。雨によって、クルマのウィンドーが濡れると、水滴や水膜によって視認性が悪化し周囲の状況を確認しづらくなります。そのため、ウィンドーについた水滴や水膜をいかに除去するか、というのが、その最大の課題となります。

まず、基本となるのが、ガラスについた油膜を落とし、ウィンドーをきれいにしておくこと。基本ではありますが、この部分を徹底していないと、いくらワイパーで水滴を払っても良好な視界は得られません。また、ガラス面にコーティングを施す場合でも、その効果を十分に引き出すことができないばかりか、かえって見づらくなってしまうこともあります。

そしてもう一点、ワイパーブレードが劣化していないかを定期的に点検し、拭きムラが現われてきたり、エッジの部分が切れてきたりするような劣化が見られるようなら、早めに交換することです。ワイパーブレードはゴム製品ですから、熱や紫外線などによって確実に経年劣化してきます。そのため、できれば1年ごとに交換することをおススメします。

最近のワイパーブレードでは、撥水効果を持つ製品や高速走行時の浮き上がりを抑える形状を採用した製品などもありますから、好みに合わせてそうした製品を選ぶのもいいでしょう。また、日頃からガラスを拭くときに、合わせてワイパーブレードに付いた汚れもウェスで拭き取るようにすることで、ワイパーブレードの劣化を抑え、確実にその性能を引き出すことができます。

その他、ガラス面に撥水作用を持つコーティングを施す方法も有効です。特に高速走行時には、走行風の当たりやすいフロントウィンドーに撥水処理をしておくと、雨水が気持ち良く吹き飛び、良好な視界が確保できます。また、停車時などにサイドミラーや後方の視界を確保するためには、前回の記事でも取り上げた親水作用を持つコーティング剤も効果的です。



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