カーメンテナンス/車の点検ポイント

空気圧のリアルタイム計測はこれからの常識

パンクによるバーストや空気圧が低下することで燃費が悪化するのを防ぐのに最も有効な手段が、リアルタイムで空気圧の確認が可能なシステムです。今回は簡単な取り付けで、空気圧チェックが可能な商品を紹介します。

執筆者:宮島 小次郎


簡単な取り付けで空気圧のチェックができるエアモニ

 エアモニ
バーストなどのトラブル防止や燃費悪化を防ぐためにも、リアルタイムで空気圧を確認できる空気圧モニターシステムが有効だ
最近のタイヤは低扁平化や高性能化が進んだことで、パンクをしてエアが足りない状況でも、なかなかドライバーが気付きにくいものとなってきています。エアが足りない状態では、バーストの危険が高いばかりか、タイヤの転がり抵抗が増え、燃費の悪化にもつながります。そのため、アメリカやヨーロッパなどではタイヤの空気圧を車内でモニターするシステムの装着がすでに義務化されてきています。

それに対して日本では、まだそこまでタイヤ空気圧の重要性が周知されていないためか、そうした空気圧モニターシステム(以下、TPMS)の普及はまだまだといった状況です。もちろん、国内でも数年前から後付けタイプのTPMSは数社からリリースされており、一部の安全に対する意識の高いユーザーや空気圧をシビアに管理するサーキット走行を行うユーザーなどは、いち早くTPMSを取り入れていると聞きます。

エアモニ製品
プロテクタ
エアモニ
価格/3万9900円 問/プロテクタ
ただ、従来の市販TPMSは価格が高い上に、装着するためには一度タイヤをホイールから外した状態にして、ホイールの内側にセンサーを装着する必要があるなど、装着するにもかなり手間のかかるものでした。そこで今回紹介するのが、そうした従来品に比べて、非常に取り付けが容易で、価格的にも3万9900円と比較的手を出しやすいプライスに設定されたTPMS『エアモニ』です。

センサーの取付
センサーはバルブキャップと交換するだけで装着可能で、脱落防止用のロックナットも装備
まず気になるセンサーの装着方法についてですが、エアモニではホイールのバルブキャップを外し、代わりにセンサーと一体になったエアモニ用のキャップを装着するだけと、非常に簡単です。装着の際には、走行中にセンサー一体式のキャップが緩んで脱落してしまわないように、付属のセルフロックナットで固定します。ただ、ホイールの形状などによっては、センサーの取り付けができない場合もありますので、特殊なホイールの場合は事前にメーカーのHPなどで適合を確認しておいた方がいいでしょう。

モニターのスタンド
モニターは両面テープタイプ(右)と吸盤タイプ(左)の2種類のマウントステーで設置可能だ
車内に設置するモニターは、タバコのケースとほぼ同じくらいの大きさで、付属される2種類のスタンドを使って、見やすい位置に設置が可能です。モニターの電源は、シガーソケットから取ることもできますが、単4電池2本でも作動させることができますから、余計な配線などが煩わしいという人には、乾電池の使用がおススメです。

次ページでは、実際に使用した様子をレポートします
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