スムーズな走りを支えるハブベアリグは、実はとても重要な部品

ハブ
ホイールと一体になって回転する部分がハブで、ハブベアリングはその中にセットされる
クルマの燃費性能を左右する要因としては、エンジン自体の効率が最も影響しますが、クルマが走行する際に生じる様々な抵抗も無視できません。走行抵抗の代表的なものとしては、ボディが受ける空気抵抗、タイヤが転がる際に生じる転がり抵抗、駆動系を中心とした伝達系統の抵抗などが挙げられますが、そうした中のひとつにハブベアリング回転抵抗が挙げられます。

ハブベアリングというのは、クルマのメカに詳しくない人にはちょっと聞きなれない名称かもしれません。まずハブというのは、簡単にいえばホイールが装着されている部分で、ホイールと一体になって回転します。ハブの内部には、ベアリングが仕込まれており、ナックル側から突き出たスピンドル(棒状の突起とでもいえばいいでしょうか)が、このベアリング内部を貫くようにセットされることで、ホイールをスムーズに回転させながらも、しっかりと車体に固定することができる仕組みとなっています(車種によって構造が異なることもありますが、基本的な考え方は同じです)。

ハブベアリング
分解したハブベアリング。グリースが黒くなっているのは、劣化している証拠だ
このベアリングは、通常ハブの内側と外側にセットで組み込まれ、ハブ内部に封入されたベアリング・グリースによって潤滑されていますが、このグリースは使用を続けていくうちに、次第に劣化してきます。そうなるとハブベアリングの潤滑を十分に行うことができなくなり、やがてベアリング自体の摩耗が発生することとなります。こうなるといわゆる「ハブのガタ」が生じ、ハブがスムーズに回転しなくなる、すなわち抵抗が大きくなってしまうのです。

また、それ以外にも、ホイールが装着されている部分にガタが発生するのですから、ハンドリングの悪化や高速走行時に不安定になりやすいといった症状もあらわれてきます。このあたりは、日頃乗り慣れている自分のクルマでは、なかなか気付きにくいものですが、ガタの出たハブベアリングを交換してみると、ハンドリングがしっかりとしたようなフィーリングを味わうことができたり、クルマがスムーズに走るようになったりして、それと分かることもあります。

では、ハブベアリングの劣化はどのように見極めればいいのでしょうか?次ページでは、そのチェック方法を紹介します。