バックアップ電源の活用で、バッテリー交換時のひと手間が省ける
バッテリー交換時は、オーディオやカーナビなどの設定をやり直すのが意外と手間なのだが…… |
そこでいざバッテリーを新品に交換するときに煩わしく思うのが、オーディオやカーナビ、時計など、車内の電装品のメモリーをまたイチから設定し直す作業。これはバッテリーを取り外すことで、電装品のバックアップ電源が失われるため、設定などを記録しておくメモリーが消去されてしまうことが原因です。そこでおススメしたいのが、バッテリーを取り外しても、最低限の電力を供給可能なバックアップ電源の活用です。
バックアップ電源の種類は?
例えば、自動車補修用アクセサリーなどでお馴染みのエーモンからリリースされているメモリーバックアップ は、単三電池を使用して、手軽に電力を供給できる製品です。単三電池は一本1.5Vですから、これを直列に6本並べて9Vを発揮することができます。もちろん、これだけでエンジンを掛けたりといった負荷の大きい作業は賄えませんが、電装品のバックアップ程度なら十分対応できます。使い方も乾電池をセットして、バッテリーターミナルに繋がるケーブルの+と-端子にクリップを接続するだけと簡単です。インターネットオークションなどでは、もっとシンプルに9Vの角型電池(最近はあまり見なくなったちょっと懐かしいタイプです。正確には積層型電池といいます)1個をシガーソケットに繋ぐタイプも見られます。また、頻繁に使用するような場合は、値段は少々張りますが、充電式のバッテリーを内蔵したGSユアサのBK2000などの本格的なタイプもあります。
注意点としては、シガーソケットに接続するタイプは、キーをアクセサリー位置までひねってアクセサリー電源を入れる必要があるということと、一部のクルマではこの方法でバックアップを取ることができないという点です。
次ページでは、そのあたりの注意点について、もうちょっと詳しく掘り下げてみたいと思います