カーメンテナンス/車の点検ポイント

エンジンオイル選びの基準とは?(2ページ目)

今回はエンジンオイル交換時期の見極め方と同じくらい悩ましいどのオイルを使うべきか、という問題について考えてみます。粘度や材質といった難しい話もありますが、まずは基本となる考え方を紹介します。

執筆者:宮島 小次郎

メーカー指定オイルは特別なものではない!?

GT-Rのオイル
メーカー指定のオイルとはどんなものなのでしょうか? 実はあのGT-Rに採用されているエンジンオイルは市販品と同じものだとも言われています
エンジン開発時から設計に組み込まれている、と聞くと、メーカー指定のエンジンオイルは、いかにも高性能なように聞こえますが、果たして実際はどうなのでしょうか。現代のクルマは(日本の軽自動車のような例外もありますが)、基本的には世界各地で販売されることを前提に開発されています。そうなると、そのオイルも世界中どこででも手に入らなければならないわけです。

もし本当に高性能で特別なオイルが必要なエンジンがあったとしたら、世界中のマーケットにそのオイルを流通させる必要が出てきます。日本のようにディーラー網が確立されているならば、それで問題ないかもしれませんが、世界に目を向ければそれほど恵まれた環境の方が少ないといえるでしょう。

では世界中のカー用品店に、メーカーが指定する特別なオイルを揃えてもらうか、というと、それもちょっと現実的とはいえません。そう考えると、メーカーの指定するオイルというのは、とても高性能で特殊なオイルというよりは、世界中どこででも手に入れやすく、エンジンが狙った性能を発揮するための最低限の性能を持ったオイルと考えた方が妥当ではないでしょうか。

例えば、以前の記事でも取り上げたNISSAN GT-Rですが、エンジンオイルにはMobile1の専用オイルを使用するように指定されています。ですがこのオイル、某オイルメーカーが成分を検査したところ、Mobile1の市販オイル(Mobile1 RP)と何ら成分的に変わるものはないということが分かったそうです。また輸入車の中でもエンジンが高性能なことで知られるBMWですが、その中でも最もハイチューンなエンジンが搭載されるMモデルに指定されるエンジンオイルも、CASTROLのPURE RACINGという市販オイルです。

もちろん、いずれのオイルも高性能であることは間違いありませんが、あくまでも一般的に流通している市販品であるという点がポイントです。そして、いずれも世界的な規模の一流オイルメーカーの製品ですから、世界中どこででも手に入れることができます。つまり、自動車メーカーの指定オイルというのは簡単に手に入り、設計通りの性能を発揮できることがしっかりと確認されているものですから、まずはそれを使ってみるというのが、安全確実な選択肢というわけです。

次ページではメーカー指定オイルの選び方を紹介します
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