オイル交換時期はメーカーの推奨するサイクルが基本
オイル交換時期の目安は、メーカー指定の交換サイクルが基準となります。分からない場合は、取り扱い説明書や整備要綱などを読み返してみてください |
まず基本となるのは、クルマごとにメーカーが推奨する交換サイクルです。クルマによって搭載されるエンジンの性能や補器類の種類なども異なってくるのですから、各車に合った適切な交換サイクルが求められるのは当然といえます。例えば、同じエンジン形式でもターボチャージャーが装着されているモデルと装着されていないモデルでは、エンジンオイルへの負担も大きく違うはずですから、交換サイクルも異なってくるはずです。
ただし、メーカー推奨の交換サイクルとは、あくまでも一般的な使用条件を前提にしたデータですから、前回紹介したようなオイルにとって、厳しいコンディションで使用する場合には、使用条件に応じて交換サイクルを早める必要があるのです。このあたりは、メーカーによっては「シビアコンディションで使用する場合には、通常よりも交換サイクルを早める」よう注意書きがされているケースも見られます。
実際にどれくらい交換サイクルを早めるべきかは、メーカーから特別に指示がない場合は、各自で判断する必要があります。ハードな走行をする方は、エンジンを酷使しているという自覚があると思いますから、意識的に早めの交換を心掛けているのではないでしょうか。
逆に気をつけていただきたいのは、いわゆる「チョイ乗り」が多い、街乗り中心のユーザーです。こうした使い方をされる方は、特にエンジンオイルの劣化を意識することは少ないと思いますが、油温が十分に上がらないチョイ乗りこそが、実はオイルにとって一番辛い状況なのです。
また年間の走行距離が極端に少ない場合も注意が必要です。例えばメーカーの指定交換サイクルが1万kmのクルマの場合でも、年間の走行距離が3000km未満というような乗り方では3年近くも無交換で行ける計算となります。この場合でも、最低でも2年を目安に交換することをおススメします(メーカーで期間に関する指示がある場合は、それに従ってください)。
次ページでは最近のメーカー推奨オイル交換サイクルの傾向について取り上げます
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