カーメンテナンス/車のトラブル

雪道でいざという時に役立つ装備 その2

寒冷地では走行中、突然に視界が奪われて、危険な思いをすることがあります。今回は、そうした雪道走行時や寒冷地で起こりうる視界が妨げられるトラブルを防ぐための装備を紹介します。

執筆者:宮島 小次郎


雪道の視界確保
ただでさえ滑りやすい雪道ですから、視界の確保は安全な走行のためにも大切な要素です
前回に引き続き今回も「雪道でいざという時に役立つ装備」を紹介します。前回は主に路面の凍結によって進めなくなってしまった時に必要となる装備を中心に紹介しましたが、今回は積雪や凍結によって視界が妨げられるトラブルに対応するためのアイテムを取り上げます。

ウィンターブレード

ウィンターブレードとは、寒冷地用のワイパーブレードのことです。氷点下が当たり前というような極めて低温の状況では、ワイパーのブレード部分が凍結し、しっかりとウィンドー面を拭き取ることができなくなってしまうことがあるのです。そこでブレード部が凍結しないようゴムのカバーで覆ったものが、ウィンターブレードです。

寒冷地にお住まいの方であれば、冬の間はウィンターブレードに交換しておけばいいと思いますが、問題はたまに雪道を走行する程度という場合です。製品にもよりますが、ウィンターブレードはその構造上、走行風の抵抗を受けやすく、高速走行時に浮き上がってしまいやすいのです。

そのため、少し手間は掛かりますが、寒冷地に向かう前にウィンターブレードに交換し、帰ってきたら、普通のワイパーに戻すという使い方が最善だと思います。ブレード交換は、慣れてしまえばとても簡単な作業ですから。

スノーブラシ

スノーブラシというのが一般的な名称なのか、ちょっと自信がありませんが、要はクルマのルーフなどに積もった雪を落とすための柄の長いブラシです。雪をルーフに乗せたまま走行していると、ブレーキング時にルーフの雪が前方に一気に落ちてきてフロントウィンドーを覆ってしまう、という危険性があるのです。また高速道路などで、後方にルーフの雪をまき散らすのも、スリップなど事故の原因になりますので、ひと手間を惜しまず、これはぜひやっておいてもらいたい作業です。専用品がなければ手でかき落としてもいいのですが、ハイルーフ車など手が届きにくい車の場合は、スノーブラシがあると便利です。

次のページではウィンドーの凍結を解消する装備を紹介します
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