カーメンテナンス/車のトラブル

雪道でいざという時に役立つ装備 その2(2ページ目)

寒冷地では走行中、突然に視界が奪われて、危険な思いをすることがあります。今回は、そうした雪道走行時や寒冷地で起こりうる視界が妨げられるトラブルを防ぐための装備を紹介します。

執筆者:宮島 小次郎

アイススクレーパー

ウィンドーの凍結
いざ出掛けようとしたら、ウィンドーが凍結して真っ白という経験は雪国でなくともあるのでは?
雪道を頻繁に走行する方や朝ウィンドー表面が凍結するくらいに寒い地域にお住まいの方でしたら、言われなくとも当り前の装備ですが、持っていないと意外と困るのが、ウィンドー表面の氷をかき落とすための樹脂製のヘラです。なくても他の物でいくらでも代用ができそうですが、それほど高価でもかさばるものでもありませんから、ぜひひとつ車内に常備しておくことをお勧めします。

ウィンドーの凍結を溶かす方法としては、次に紹介する解氷スプレーやお湯をかけるといった方法もありますが、ガッチリと凍りつてしまった場合には、手間は掛かりますが、ガリガリとスクレーパーで削り落す方法が確実です。その際、ヒーターをデフロスターに設定して、フロントウィンドーを温めるとより効果的です。

解氷スプレー・鍵穴凍結防止スプレー

量販店などで販売されている解氷剤のスプレーや鍵穴の凍結防止スプレーなども、あれば役に立ちます。これらは、エチレングリコールなどのアルコール分を含んでおり、その作用によって水の氷点を下げることで、氷を解かすというものです。解氷スプレーは、前述のようなウィンドーの凍結を一気に溶かすことも可能で、製品によっては鍵穴凍結防止スプレーとしても使えるものもあります。

鍵穴凍結防止スプレーは、そのものズバリの効果を狙ったアイテムです。寒冷地で長時間駐車するときは、あらかじめ鍵穴の中にスプレーしておくと、鍵穴の凍結が防止できます。また、鍵穴が凍結してしまった時にも、溶かす作用があります。ただ、車内にしまっておいたのでは、スプレーを使うことができないのが難点ですが。

さて、こうした解氷スプレーを使うときのポイントとしては、フロントウィンドーなどに使った場合、できれば溶けた後にすぐ乾いたウエスなどで、ウィンドーの水分を拭き取ることです。解氷スプレーでいったん溶けた氷も、極寒の状況ではすぐにまた凍結してしまうからです。最近の解氷スプレーでは、再凍結を防ぐ成分が入っているものもあるようですが、水分を取り除くことでより確実に凍結を防げるはずです。

ところで、ウィンドーの凍結を溶かすため、お湯をかけるという方法もありますが、あまりおススメはできません。なぜなら、冷え切ったウィンドーにいきなり熱湯をかけると、ウィンドーが割れる危険性があるからです。もちろん、必ず割れるということはありませんが、そんなリスクを冒してまでやるのなら、素直に解氷スプレーを使った方が正解だと思います。


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