バッテリーの外し方・付け方を解説!注意すべきはターミナル
バッテリー交換は意外に簡単で、必要な工具もスパナ1本で事足りる・・・が、守るべき手順があるのだ。バッテリーの「-ターミナル」はボディーに接続(ボディアース)されているからだ。例えば、「+ターミナル」から外し始めたり、後から組み付けたとする。この際、スパナの端がボディーの金属面に接触すると、バッテリーの-端子と+端子をショートさせたのと同じことになり、その瞬間に「バチッ」と火花が飛ぶ。バッテリーの周囲には完充電時に空気孔から排気された水素ガスが溜っている可能性があり、エンジンルーム内には漏れたガソリンの気化ガスが漂っていることもあって、そんな具合に火花が飛んだりすると引火する可能性があって非常に危険!
このため、取り外すときは「-ターミナル」から。取り付けるときは「+ターミナル」から、という手順を厳守する必要があるのだ。
<目次>
【バッテリーの外し方】
- バッテリーの外し方1.「-ターミナル」から取り外す
- バッテリーの外し方2.端子に接触しないよう側面に押しやる
- バッテリーの外し方3.「+ターミナル」を取り外す
- バッテリーの外し方4.ブラケットの固定ナットを緩める
- バッテリーの外し方5.バッテリーブラケットを引き抜く
- バッテリーの外し方6.バッテリーを取り出す
- バッテリーの外し方7.受け皿を外して水洗いする
- バッテリーの取り付け方1.新品バッテリーを定位置に納める
- バッテリーの取り付け方2.バッテリーブラケットをセットする
- バッテリーの取り付け方3.固定ナットを締め付ける
- バッテリーの取り付け方4.「+ターミナル」から取り付ける
バッテリーの外し方1.「-ターミナル」から取り外す
バッテリーの外し方2.端子に接触しないよう側面に押しやる
取り外した「-ターミナル」は、作業中に-端子に接触しないよう、バッテリーケースの側面の方に追いやっておく。バッテリーの外し方3.「+ターミナル」を取り外す
「+ターミナル」のカバーを引き抜いて取り付けナットを緩める。この際、万が一ショートしてもすぐに外せるよう、スパナの使用が原則だ。バッテリーの外し方4.ブラケットの固定ナットを緩める
バッテリーの外し方5.バッテリーブラケットを引き抜く
ただし、そのステー先端はバッテリー周辺にはわされている配線類に引っかかりやすいので注意!ゆっくりと慎重に、引き上げていく。バッテリーの外し方6.バッテリーを取り出す
バッテリーは鉛の塊みたいなもので、とにかく重い。取り外すときはバッテリケース側面を両手でしっかり保持するか、ハンドルをしっかり持ち、落とさないよう注意しながらゆっくり引き上げ、車外に取り出す。バッテリーの外し方7.受け皿を外して水洗いする
バッテリーの取り付け方1.新品バッテリーを定位置に納める
端子の向きに注意してハンドルをしっかり持ち、落とさないよう注意しながらゆっくり降ろしていって定位置に収めてやる。バッテリーの取り付け方2.バッテリーブラケットをセットする
バッテリーの取り付け方3.固定ナットを締め付ける
バッテリーの取り付け方4.「+ターミナル」から取り付ける
バッテリーターミナルは取り外しとは逆に「+ターミナル」から組み付けていく。根元までしっかり押し込んだならナットを締め付けて完成だ。なお、バッテリーターミナルを外すとラジオなどのメモリーが消えてしまうので、取り付け後は再設定を!【関連記事】