カーメンテナンス/車の修理

タッチアップPART3/実践編続き&リカバリー 小キズの補修(3)

垂直面や傾斜している面にできたキズへのタッチアップは、塗り絵の要領で数回に分けて塗料を乗せていけばきれいに塗布することができる。また、失敗しても簡単に落とすことができるのだ。

執筆者:鈴木 伸一


水平面でできてしまったキズは、垂らすように塗料を乗せればきれいに塗布することができる。しかし、垂直面や傾斜している面に同じように塗布すると下に垂れてしまう。このような場合、塗り方にちょっとしたコツがある。塗り絵の要領で、数回に分けて塗料を乗せていくのだ。

1.塗り絵の要領で色を乗せる
まずはキズの底面を、塗料がはみ出さないよう丁寧に塗って色を付けてやる。塗料がはみ出すと見苦しくなるので、とにかく丁寧に!

2.数回に分けて塗ることで塗膜を厚くする
30分ほど放置して塗料が乾燥したなら再度、塗料がはみ出さないよう塗っていく。この乾燥/塗りを、2~3回繰り返すことで塗膜を厚くしていく。

3.これで完成!
大きなキズはタッチアップでは隠しきれないが、離れてしまえばかなり目立たなくなる。放っておくくらいならダメ元でチャレンジする価値がある。また後日、本補修を行うにしてもサビ防止策としてタッチアップは有効だ。

●失敗しても心配無用!?
塗装するとき、誰しも「失敗したらどうしよう」と考える。そんなことを気にしていると本当に失敗しがちだ。また、慣れるまでは失敗はつきものだ。が、市販のアクリルラッカー塗料はアルコールで拭くだけで簡単に落すことができるのだ。つまり、いくらでもやり直しがきくわけ。ただし、再塗装してあったり、オリジナルでも塗装が傷んでいると色落ちすることがあるので注意!まずは目立たない場所で確認したい。

1.アルコールで拭くだけで簡単に落とせる
アルコールをたっぷり染み込ませたウエスで、タッチアップした部分を拭いてやる。オリジナルの塗装はそのままに(通常は落ちない)、この通りタッチアップ塗料だけ落とすことができるのだ。


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