カーメンテナンス/車の点検ポイント

エンジンルームの点検方法。日常点検をやってみよう2(2ページ目)

エンジンルームには重要なメカがギッシリ詰め込まれている。視界の確保や周囲へ意思表示するための灯火類、クルマを支えるタイヤなど外観にも重要なメカがセットされており、どれ1つとして疎かにはできない。【基本メンテシリーズ】エンジンルームの点検方法 日常点検をやってみよう!PART2

執筆者:鈴木 伸一

クルマの回りからの点検方法について

夜間走行でヘッドライトが点灯しなければ前方視界が得らないし、フラッシャーやストップランプが正常に機能しないと他車に意思を伝えることができない。また、路面と接しているタイヤの空気圧が足りなかったら、操縦安定性に悪影響を及ぼすことになる。このような状態は非常に危険で、他人にも迷惑! このため、外観のチェックも重要なメンテナンスの1つなのだ。

灯火類の点灯・点滅状態、汚れ・損傷

点検方法
へッドライト、車幅灯、フラッシャーランプを順次作動させ、点灯または点滅するか確認。OKならクルマの後方に回って、テールランプ類が点灯するかチェックする。なお、ストップランプやバックライトの点灯を1人で確認するときは、建物の壁やガラス戸などに反射させるとよい。また、これらのランプのレンズ面に汚れや損傷がないかの確認も忘れずに!


タイヤの空気圧を点検

タイヤの空気圧は正常な状態でも、自然に少しずつ減っていく。このため、定期的にチェックしてやることが大切! 空気圧の不適性は操縦安定性を悪化させたり、タイヤの寿命を縮めることになるからだ。


■点検方法
空気圧ゲージを持っていたなら空気圧を確認するにこしたことはないが、日常点検ではつぶれ具合を確認するだけでもよい。パンクなどによってベチャーとつぶれていないかどうかを確認するのが主目的だからだ。

タイヤの亀裂・損傷・異物の咬み込みの点検

■点検方法
路面と接っするトレッド面や側面に亀裂や損傷が発生していないか、トレッドのミゾに小石などの異物が噛んでいないか1本ずつチェックしていく。特に、側面のキズはバーストの原因となるので要注意。また、釘などが刺さっていたときは無闇に抜かないこと。急激に空気が抜ける可能性があるからで、抜くならパンク修理を行える場所で!

タイヤの異常な摩耗を点検

■点検方法
片側サイドだけとか、横縞状に部分的な摩耗(編摩耗)が発生していたときは要注意! アライメンントが狂っている可能性があるので、ただちに足回りのチェックを依頼したい。ちなみに「トレッドの中心や両サイドが異常に摩耗してる」と言う場合は空気圧の調整不良が主な原因だ。


タイヤの溝の深さを点検

タイヤの使用限界はトレッド面のミゾの深さが1.6mmまでと規定されており、これ以下だと整備不良となる。このため、トレッド(路面との接地面)には、その磨耗限界を示すインジケーター(ウエアインジケーター)が設けられているのだ。

■点検方法
タイヤ側面に表示されている△マーク位置のトレッド面に注目! その位置の谷間に「ウエアインジケーター」が設けられており、限界まで磨耗するブリッジが浮き上がってきて横一線につながってしまうのだ。もしも、そんな状態になっていたら、ただちにタイヤを交換したい。

PART1は運転席からの点検です
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