プジョー/プジョー

ロングランが楽しいプジョー308SW(3ページ目)

プジョー308SWは、インポートカーでは貴重なワゴン系3列シート車。307SWよりも居住性を向上させ、BMW製、プジョーがチューンした直噴ターボエンジンで元気のいい走りを披露する。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

らしさは健在

インパネ
質感は307時代よりも着実にアップ。メーターも高級感があり好ましい。インパネの造形はよくいえば開放的。逆に言うと素っ気なさも多少感じさせる。純正オーディオの操作性がもう少しで、もしオーナーになったら市販品に交換するはず
シートの出来のよさはさすがプジョーというもので、1列目の背もたれ、座面とも身体をしっかりと支えてくれる。見た目はとくにサポート性を重視したわけではなさそうだが、ロングラン、長時間連続ドライブでも疲れを誘わない。1列目のヘッドクリアランスは少なめで、ルーフの電動サンシェードを閉めるとコブシ1つ程度。キチンとした姿勢で座らせる分、頭上にはそれほどの余裕が生まれないのだろう。Aピラーの角度を含めて、圧迫感までには至っていないが。

3列目は非常用

荷室
2、3列目シートは背もたれも倒せるから、シートをはずさなくても荷室の拡大は容易だ
2列目シートは、前後スライドはもちろん、取りはずしも可能。助手席も前に倒れるから、長尺物を積む際も収容力も高い。欧州車ではよく見られるシートの脱着機構だが、2列目は18.5kg、3列目は15kgあるというから、もしすべて取りはずすとかなりの重労働。置き場の確保も考えないといけないし、手間を考えるとたとえば3列目をはずしたら、はずしっぱなしということになることも考えられる。3列目は大人にはミニマムで、非常用の域を出ない。

積載性は3列目が付いたままだと、7人全員の荷物を載せるのは難しいだろう。大人5人までなら3列目をはずせるので、収容力が増すし、トノカバーの収納もできるようになった。2列目もはずせるが、シートバックが倒れる。ワゴン的に使うなら3列目をはずして、それでも不足なら2列目のシートバックを倒せば段差が残るものの、収容力は高まる。

プジョー308SWのライバルを日本車にも求めると、その数は多くなる。シートの操作性などの面では、日本勢は重箱の隅まで突っついたカラクリ状態なので、及ばないかもしれない。しかし、プジョーらしいスタイルや高速道路での走り、出来のいいシートなど、ロングドライブが多い人には一考の価値があるだろう。「プラス2」でも3列を備えるのも魅力に感じる向きもあるかも。

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