VW(フォルクスワーゲン)/ゴルフ

SUV風「クロスゴルフ」は本物感に満ちる

クロスポロに続く、クロスゴルフは、FFベースのモデルにSUVテイストを付加するのは同じ。500台限定ながらゴルフプラスの後継的役割を担う。年末にも日本導入が予定されるティグアンとはまた違った魅力を備える。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


SUV風ゴルフ

フロントビュー
ゴルフプラスをベースにSUVテイストに仕立てたクロスゴルフ。全長4240×全幅1775×全高1655mm。500台限定で309万円
クロスポロに続くSUV仕立てのクロスゴルフは、ゴルフではなく少し背が高いゴルフプラスがベース。心臓部はVWが社運をかけたTSIだ。1.4Lの直列4気筒DOHCは直噴を採用し、スーパーチャージャーとターボのダブル過給器を備える。140ps/22.4kg-mのスペックを誇るこのTSIエンジンは、新たに加わったゴルフTISコンフォートラインと同じ。専用のスポーツバンパーやサイドプロテクションモール、ルーフレールなどで外観を力強く飾ったモデルだ。

幅広く使えるユーティリティ

リヤビュー
ゴルフプラス同様、ゴルフとは異なる丸型2眼のテールランプを装備し、専用スポーツバンパーが目を惹く。タイヤは225/45R17、専用サスペンションで足まわりを決めている
クロスポロでも見せた手法をゴルフにも投入して生まれたクロスゴルフは、FFのみのラインナップで本格派のSUVではない。ただし、専用サスペンションにより最低地上高が15mm高められており、ロードクリアランスには余裕がある。大きすぎないサイズなので街乗りはもちろん、スキーエクスプレスとして、アウトドアの相棒として十分に活躍できる資質の持ち主だ。

VWといえば、とにかくマジメ一徹で遊び心とは無縁と思われるかも知れないが、かつてのワーゲンバスしかり、2代目ゴルフにあったゴルフカントリーなどの遊び心に富むモデルというか、応用も効くメーカーである。ゴルフカントリーは、100台強と日本にはごく少数入ってきただけで知る人ぞ知る存在だが、現代のクロスゴルフは500台限定と約5倍が上陸する。ボディカラーは2色のみで、専用のアイスシルバーメタリックが300台、ブルーグラファイトパールエフェクトが200台。

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