VW(フォルクスワーゲン)/トゥーラン/シャラン

鮮烈なTSIトゥーランの走り

ゴルフ・トゥーランがTSIエンジンを搭載し、フロントマスクをキリッと化粧直し。スーパーチャージャーとターボのダブル過給器で、クルマのキャラクターを一変させた。ゴルフTSIに続いてのブレーク、期待大だ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド


目力アップで増した存在感SUV

トゥーラン外観
140psの「トレンドライン」は275万円、170psの「ハイライン」が325万円となる。全長4420mm×全幅1795mm×全高1660mm。全長が30mm伸びただけで幅、高さに変更はない
「スペックや見た目だけではよさは分からない」というのが、フォルクスワーゲン・ゴルフ・トゥーランの印象だ。高い安心感と矢のように進む高速安定性など、乗れば分かる頷きたくなる味。走らせるたびにドイツ車好きや、ツウのための存在ではもったいと思っていたのだが、ゴルフと比べても地味な印象は否めなかった。そこで今回のフェイスリフトとエンジンの一新である。

見違えるほど変わった走り

エンジン
エンジンはFSIがカタログから落ち、スーパーチャージャーとターボの2つの過給器を搭載するTSIのみに。出力の違いで2種類用意
ゴルフ・トゥーランに、スーパーチャージャーとターボのダブル過給器を備えたTSIエンジンが積まれた。ゴルフTSIは1500台の受注台数をすぐにさばき、ディーラーには多くの試乗希望者がつめかけたそう。TISは主に低速域をスーパーチャージャー、高回転をターボが受け持つことで、1400ccという小排気量を補うというもの。しかも、電光石火の変速を可能にする2ペダルMTのDSGとの組み合わせになる。ゴルフと異なるのはFSIエンジンをラインナップから落とし、TSIのみにした点だ。低出力の140ps/22.4kg-mの「TSIトレンドライン」と、高出力の170ps/24.5kg-mの「TSIハイライン」を用意。また今回の改良では、涙目ライトとワッペングリルを採用し、おとなしい顔つきから存在感のある攻撃的なものにフェイスリフトされた。6エアバッグやステアリング操作と連動するダイナミック コーナリングライトを装備するなど、安全装備もアップグレードしている。

次ページでは、走りについて解説。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます