見た目キープコンセプト、中身は真面目に大幅変更

VWトゥアレグ
2世代目となる新型。サイズは現行(V6)より、全長40mm全幅が10mm長く、全高は21mm低い、全長4795×全幅1940×全高1732mm。ホイールベースは38mm延びて2893mmとなる。VW初となるハイブリッドモデルが設定され、日本にも導入予定だ

人気モデルのフルモデルチェンジである。見た目にはキープコンセプトの部類に入るだろうが、VWは中身で真面目な勝負をかけてきた。ポイントは3つ。

1: およそ1割に相当するダイエットに成功
2: ハイブリッドモデルの設定やアイドリングストップなど燃費は約2割向上
3: 内外装の見栄え質感が大幅アップ

見た目には、顔つきを今風VW顔(VWデザイン責任者のワルター デ シルヴァによるもの)としたため、遠くから見るとでっかいゴルフに見えるが、近寄ってみれば先代のイメージをよく引き継いだキープコンセプトデザインであることが判る。特にリアビューはトゥアレグそのもの(当然だが)。

ただし、より長く、より幅広く、そしてより低くなっているので、水平基調のグリルと相まって、とてもスポーティに見える。特に、サイドシルエットの肉感的な流れは、先代にはなかったエレガントさとスポーティさの融合が見て取れた。

VWトゥアレグ
快適性や使い勝手の良さを追求したインテリア。後席にもスライドとリクライニング機能が備わる。前後左右のカメラで周囲の映像をモニターに映し出すエリアビューも装備した。ラゲージ容量は580~1642リッター

さらに驚くのが、インテリアの質感向上だ。もはやアウディA6レベルである。アウディが一般化した高品質ソリューションをVWがついに使い始めたということだろうか。VWがこれをやってしまうとアウディはさらに上を目指さざるをえない。それもまた、楽しみ。

全高は低くなったが、ヘッドルームに不満はない。実寸でも広がっているようだ。それよりも前席ならショルダースペース(幅増しが)、後席ならレッグスペース(ホイールベース増が利いている)の、それぞれ拡大が嬉しい。見栄えともども、フルサイズの高級SUVとしてとても居心地のいい空間に仕上がった。

VWトゥアレグ
VWトゥアレグ
ハイブリッドはアウディS4にも搭載される直噴3リッタースーパーチャージャーエンジンを搭載。モーターとの組み合わせにより、合計出力は380ps、トルク580Nmを発生する
パワートレインは現在、4つ発表されている。日本に導入予定のない2つのディーゼルターボ(V6とV8)、そして日本仕様となるベーシックな3.6リッター直噴V6、これまでのガソリンV8に代わって待望のハイブリッドモデルの4タイプだ。ミッションは全てアイシン製8AT。V6系にはもれなくアイドリングストップ機能が備わる。

ハイブリッドについて補足しておくと、V6のスーパーチャージャー付3リッター直噴TSIエンジンにモーターを組み合わせたもので、いわゆるパラレル方式。ただし、ATとエンジンとの間にデカップリングクラッチがあり、同じパラレル式のインサイトなどとは違って、発進から50km/hまでEV走行が可能である。電池はニッケル水素。もちろん回生ブレーキシステム付き。

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