マツダ　プレマシーは直噴化で大幅進化(2ページ目)

16インチ車がバランス良し

クリア化されたテールランプが特徴的。リアゲートの開く高さは、1810mmと1910mmの２段階。背の低い人への配慮

試乗したのは新グレードの20Ｚではなく、20Ｓ。スポーツミニバンの旗頭を担うのは新規参入の20Ｚだろう。乗り心地の面を考えると17インチは少々心配。同じタイヤサイズの23Ｓはかなり引き締められており、ドライバーはファンでも乗員はちょっと勘弁という可能性もなくはないから。ステアリングシフトやガンメタ塗装の17インチアルミに惚れたというなら、選択肢はほかにないのだが。

20Ｓで十分にスポーツしている

フラットに折りたためる上に、その下には靴１足程度が収まるちょっとした荷物置き場が出現する

借り出した20Ｓは標準の15インチタイヤではなく、メーカーオプションである205/55Ｒ16を履いていた。見た目だけでなく、乗り心地も少々引き締まっているものの、荒れた路面でも不快ではない。高速道路から山道まで安定した走りも支えてくれたから、予算が許せば20Ｓの場合はチョイスしたいところ。

シートはサイズに余裕があり、最も快適なのが１列目だ。２列目は身長170cmでかろうじて肩までサポートし、３列目に至っては背もたれの天地は明らかに足らずに肩が出てしまう。万一の際を考えると不安になるサイズだ。２-３列目の背もたれをフラットに倒せたり、２列目の中央が補助席になったりするのは魅力。しかしシートが小さく、「座る・安全」という点から見ると不満が残る。短めの全長もあって３列目の足元も狭く、頭上は手のひら２枚程度しかない。160cmくらいまでの乗員が短時間座る非常用と割り切りたい。ただし、短い全長は運転のしやすさという長所につながるだけに、いたずらに延ばすのは反対だ。

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