MAZDA(マツダ)/プレマシー

マツダ プレマシーは直噴化で大幅進化

「スポーツミニバン」を謳うマツダ・プレマシーの2.0Lモデルに直噴エンジン車が追加された。燃費、環境性能向上だけでなく、スポーツ性もまた一段高まっているのがニュースだ。

塚田 勝弘

執筆者:塚田 勝弘

車ガイド

大きすぎない3列席ミニバン

プレマシー・エンジン
マツダ・プレマシー20Sの直噴搭載モデル。209万円。全長4555mm×全幅1745mm×全高1615mm。プレマシーの価格帯は174万3000円~231万円
全幅こそ1745mmとワイドで5ナンバー枠を超えるが、4570mmのストリームより短い全長のマツダ・プレマシー。ハコ形ではないにもかかわらずスライドドアを採用するなど、自慢はスポーティな走りだけではない。乗降性ひとつ取っても実用性への配慮に抜かりはない。正直もう少し売れてもいいのに、と考えている一台だ。今回の変更は2.0Lモデルに直噴エンジンを追加したこと。燃費向上とグリーン税制の4つ星獲得が狙い。

直噴化でグッとスムーズに

プレマシー・エンジン
直噴エンジンのピークパワーは、6ps増しの151ps/6200rpm、最大トルクは1.2kg-m向上して19.7kg-m/4000rpmに。2.0Lに追加された形で、通常のEGIエンジンも残る
デビュー当初は、ミニバンにまでスポーツを持ち出さなくてもいいのでは? と思うこともあった。でも乗ってみると全面的ではないが、賛同できる部分が多かったのも確か。まるでドイツ車のようにシッカリしたボディの剛性感や、ステアリング操作するたびに抱く信頼感など、毎日使う相棒としてこうした安心感は大切。しかも、いくらミニバンとはいえ走っていて退屈ではつまらない。硬めの乗り心地など、少々噛み応えはあるが、何を食べたかを思い出せないよりずっとポジティブだと思う。

走り出すと直噴エンジンとセットで5ATと、1段多段化された恩恵をまず実感する。トルクフルでスムーズ、動き出しが軽い。それでいてアクセルレスポンスのマネジメントも適正で、軽く踏んだだけで不必要に飛び出してしまう感覚もない。ブレーキもリニアで安心感がある。ストップ&ゴーのマナーは上々だ。エンジンはパワーよりも豊かなトルクで引っ張る印象があり、ゼロから60~80km/hといった幹線道路で多用する加速シーンにおいて、ストレスを感じさせない。直噴エンジンならではの音質面も気にならず、高速道路への合流などの急加速時に直噴らしさを感じたが、看過できる程度だ。

次ページでは乗り心地や居住性について解説。
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