苦戦中のマツダ・CX-3が大きくテコ入れされた

新型CX-3画像

マツダ・CX-3(2018)。ライバルであるC-HRやヴェゼルに勝てるか?

3年目を迎えたCX-3が大がかりなマイナーチェンジを行った。CX-3、販売計画台数は月販3000台だったのだけれど、発売して半年もすると伸び悩んでしまう。「ディーゼルエンジンしか選べないので売れない」という社内の意見に応え、昨年よりガソリンエンジンも追加したがダメ。

本来ならコンパクトなSUVは売れ筋である。トヨタ・C-HRもホンダ・ヴェゼルも好調。CX-3が高いのかと言えば、そんなことない。ガソリンエンジン車も、ハイブリッド車と同等の燃料コストで済むディーゼルエンジン車も、ほとんどライバルと同じ価格だ。CX-3だけ追い風が吹いていない雰囲気。

トルクはあるが馬力が弱点だったが改善してきた

新型CX-3undefinedディーゼルエンジン

ディーゼルエンジンの排気量が1500ccから1800ccに!

今回の改良点の目玉は、パワー不足だと言われてきたディーゼルエンジンの効能向上&自動ブレーキ性能の大幅な機能向上となる。説明しよう。まずディーゼルエンジン。CX-3に搭載されていた1500ccは、270Nmという最大トルクこそ2500ccのガソリンエンジンと同等の太さだったものの、105馬力!

スタート時にアクセルを踏むと50km/hくらいまでは「おお! 元気ですね!」と感じるも、高速道路の合流などで全開にした時は1300ccのガソリンエンジン並の加速しかしない。車重1000kgあたりのパワーでいえば78馬力と軽自動車並。ということで今回1800ccに排気量を上げた。

おそらく加速性能で不満を感じることは、ほぼ無くなると思う。それでも1800ccで116馬力だと少しばかりショッパイ。今や1800ccであれば世界標準だと160馬力くらいあって当然。変速機の容量不足に加え、ススが出ないことを最優先したのだろう。試乗したらレポートしたい。

安全装備は世界TOPレベルに!これだけ進化したのに価格上昇は抑えた

マツダ・CX-3(2018)画像

マツダ・CX-3(2018)。正面デザインも変更された

自動ブレーキ性能に代表される運転サポート機能だけれど、今回の変更で世界TOPレベルになった。モービルアイ社のシステムを使うマツダの自動ブレーキ、これまでも素晴らしかったが、唯一「夜間の歩行者」を検知出来ない。暗くなると歩行者の検知機能そのものを休止する制御を採用していたのである。

今回のマイナーチェンジでセンサーの性能を向上させ、夜間にロービームのヘッドライトに照らされることで下半身だけ見える歩行者でも、キッチリ識別出来るようにしてきた。このクラスのクルマとしては文句なしの世界ナンバーワン。事故を起こしたくない人は、ぜひショッピングリストの上位に!

アダプティブクルーズコントロールも進化した。前までは渋滞時や信号などで車速30km/h以下に落ちると追従制御が解除されたけれど、マイナーチェンジで車速ゼロまで制御してくれるようになっている。渋滞時などで絶大な威力を発揮してくれることだろう。ロングドライブ上等である。

新型CX-3内装画像

CX-3の内装。ここもマイナーチェンジでより上質になった

素晴らしいのが価格! 大幅に機能向上しながら、ガソリンエンジン車は実質5千円ほどの値下げ(5万4000円だった安全装備を標準装備して4万8600円高)。ディーゼルエンジンも、排気量を1800ccに向上させたにも関わらず2万8000円の値上げに抑えてきた。

これで売れなければマツダのブランドイメージ再構築を考えるべきだ。

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