フィット待ちの人も多い?
小型・軽量のハイブリッドシステムとすることで、コンパクトなボディサイズや室内空間の拡充を実現している |
いずれにしろベースは120万円級のフィット。質感や乗り心地などコンパクトカーと同等レベルで当然です。静粛性はアクセル開度が少なければ普通の1.3リッターより静か。アクセル開度を大きくするとウルさくなる。
価格の評価も難しい。インサイトと同じパワーユニットをフィットに搭載するとホンダ自身公表しているが、普通のエンジンの30万円高なら150万円台になるだろう。燃費同等。となれば広いリアシートを持つフィットを選ぶ人も少なくないと思う。
インサイトより車格にして一つ半くらい上の車種(200万円級)と同等の質感や乗り心地を持つプリウスの継続生産車も、価格次第(200万円台らしい)じゃ手強いライバルになりそう。
189万円~と、やや高価なイメージのあるハイブリッド車の中では抑えた価格。しかし、物足りない点も少なくない……? |
その他、プリウスと比べると物足りない点が少なくない。好例がエアコン。プリウスはモーター駆動のため、駅などに人を迎えに行った際、少し待つような時もエンジン止まった状態。酷暑の日だって涼しい。
インサイトはエンジン駆動のエアコンだからして、暑いのをガマンするか環境に優しくないけどエンジン掛けるかの選択になる。加えて渋滞時だとエンジンがいろんな場面で掛かってしまう。
気になる人はぜひディーラーに行って試乗してみて欲しい。参考までに書いておくと、実用燃費は流れの良い郊外路で22~24km/L(プリウスの5%落ち)。発進&停止の多い街中だと18~20km/L(同10%落ち)。酷暑の渋滞なら15~17km/L(同20%落ち)をイメージしてもらえば間違いない。
【ハイブリッドカー 関連記事】
インサイトが生まれた本当の理由
“技術の日産”が魅せるエコ技術
プラグインハイブリッドカー!プリウス
>その他の関連記事はこちら
撮影:尾形和美・カーセンサー