子宮はいつできるの?赤ちゃんのお腹にもあるんですよね?!
子宮のそもそもの始まりは、受精後50日くらいです。この頃、子宮になっていく「ミューラー管」というものができるのです。これは男の子にも出来るのですがすぐ退縮していき、女の子では発達していきます。妊娠初期の段階ですでに、子宮の原型はできてしまいます。子どものころ、私の子宮はどんな風だったのかしら?今と違う?
子どもの子宮は、形は大人とほとんど同じですが、もちろん小さいし、初潮までは目立たない存在です。でも初潮が来て卵巣からのホルモンを受けると、成長し始めます。筋肉の厚みも出てきて、大きくなります。更年期になったら、子宮はどう変わっていく?
更年期の子宮は、卵巣からのホルモンがなくなってくるので、みずみずしい感じがなくなります。女性ホルモンは水分の保持と関係があります。大きさも変わり、それまで7cmくらいあった子宮が2~3割小さくなって、5cmくらいになります。子宮を生涯健康に保つヒケツは?
子宮は卵巣など他の器官の影響を受けて症状が出ることが多く、病気を防ぐ特別な手だてをとるのは難しいと言えます。でも何か症状が出たら、恥ずかしがらず、早めに受診することです。若い人は、すぐに妊娠する気がない時はこれをないがしろにしてしまいがちです。でも知らない間に状態が悪化し、不妊症や重症の病気につながってしまうこともあります。
たとえば痛みがあるときは、炎症が起きている可能性があります。今は、性病のクラミジアが増えていますね。また出血があるときは、子宮筋腫や、ホルモンのバランス異常などが疑われます。
子宮がんの検診は、子宮頸部のがんと体部のがんに別れます。共に、原則として年一回をめやすに受けます。この病気は老年期のもののように言われてきましたが、最近は若年化の傾向が見られます。定期的に受けるようにしてください。
~子宮のすべてシリーズ~
・実感!これが子宮です
・妊娠が始まる時の子宮
・臨月の子宮は普段の100倍!
・産後の子宮
・子宮の一生
・人口子宮はできる?
■監修・竹内正人先生(東京・葛飾赤十字産院 産科第二部長)
マタニティ誌やNHK教育「すくすく子育て」でご存じの方が多いかもしれません。毎日たくさんのお産や手術をこなす中、説明と笑顔を忘れないフレンドリーなドクターです。