葛飾赤十字産院の竹内正人先生に聞いてきました!子宮のすべてがわかるシリーズです。
 

子宮は、赤ちゃんが出てからただちに小さくなるわけではない?

子宮は、出産直後には一度ギューッと強く縮んで、おへそのずっと下まで下がります。これは、胎盤がはがれたあとの止血をするためです。このときに触れると、子宮はとてもかたくなっています。
 
産後の子宮:出産直後~9日後

産後の子宮:出産直後~9日後

その強く縮む時期が過ぎると、おへそのあたりまで再び大きくなります。肥大して水分も含んだ子宮の細胞にとっては、このあたりが自然な大きさでしょう。そこから、少しずつ、普段の大きさに戻り始めます。
 
産後の子宮:出産直後と12日後の比較

産後の子宮:出産直後と12日後の比較

ただ、けっこう早く下の方へ行くように見えるのですが、これは、前に傾いていくためでもあります。実際に子宮が元のようになるには、6週間くらいかかります。

この速さは個人差があります。経産婦の方が少し早く、また母乳を盛んに飲ませている人も早くなる傾向があります。

 

産後の出血が長引く原因は?

子宮の中に卵膜の一部が残っていたりすると、出血が長引くことがあります。筋肉の繊維同志が合わさって出血を止めていくのですが、子宮内に何かあるとそれが袋を広げてしまい、なかなかぴったり合わないのです。

子宮は、そのようなことがあると自分で出してしまおうとしますが、なかなか出てこない時は、掻爬(そうは)をして残った中身を出すこともあります。
 

一度出産した子宮って、出産していない子宮と何か違う?

違いが出るのは、子宮口の部分。出産したことがない人は子宮の入り口が丸い点でとても小さいのですが、一度経膣出産した人では線状になります。これは経膣出産をした人の場合で、帝王切開をした人はそうなりません。

子宮体の方は、少しだけ大きくなりますが、あまり変わりません。ただ、再び妊娠したときには伸びやすくなり、赤ちゃんも大きくなる傾向にあります。

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監修・竹内正人先生(東京・葛飾赤十字産院 産科第二部長)
マタニティ誌やNHK教育「すくすく子育て」でご存じの方が多いかもしれません。毎日たくさんのお産や手術をこなす中、説明と笑顔を忘れないフレンドリーなドクターです。
葛飾赤十字産院ホームページ

イラスト/平井さくら
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