妊娠・出産の舞台-子宮。すべての人のふるさとでもあるこの筋肉の袋は、からだの他のものにはない力をたくさん持っています。保健体育の授業では実感できなかった、フシギで偉大な子宮に出会ってください。

「子宮ってすごいんだよ、子宮の本を書いてみたいなあ」と言う葛飾赤十字産院の竹内正人先生。そんな竹内先生にじっくり聞いてきました!


子宮って、ふだんはどんなもの?大きさは? 



子宮はお腹の一番下の方、膀胱と直腸の間にあります。普通は前に傾いていて、膀胱に上からかぶさっている感じです。

ときどき後ろの方に傾いている人がいて「後屈子宮」と言われ、腰痛の原因になったりしますが、特に支障のないケースが多いようです。

ものにたとえるなら、洋なし。洋なしが逆さまになって、お辞儀をしている感じですね。あまり洋なしのくびれている部分が「子宮口」です。あとは、なすにたとえられることもあるけれど、それは少し細すぎるかな。

大きさは、長さが7cm、一番大きいところの幅が4cmくらいで、ちょうどニワトリの卵くらいです。

顔が違うように、子宮もみんな違うのかしら?

正常な子宮では、個人差はあまりないようです。筋腫があったりすると少し違いますが、基本的には大体同じ。まれに、先天的に子宮の中が区切られていたり、袋の底がふたつに分かれる人がいますけれど、ほとんどの人は同じような姿です。

どんな色をしていますか?

赤とピンクの中間みたいな色です。

けっこう分厚いもの?

場所によって少し違いますが、子宮の壁は1~2cmの厚みがあります。材質はと言えば、「平滑筋」と言われる筋肉でできています。この筋肉は、陣痛のような持続運動に適しています。心臓や胃もこの筋肉でできていますが、子宮の場合、筋繊維が交差するように走っていて、たいへん丈夫なつくりになっています。

>>妊娠が始まる時の子宮の姿

■監修・竹内正人先生(東京・葛飾赤十字産院 産科第二部長)
マタニティ誌やNHK教育「すくすく子育て」でご存じの方が多いかもしれません。毎日たくさんのお産や手術をこなす中、説明と笑顔を忘れないフレンドリーなドクターです。

イラスト/平井さくら
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