定年・退職のお金/老後資金の貯め方

現役時代から始める、老後のお金の上手な貯め方

老後資金の準備に取り掛かるのは、早ければ早いほど後が楽です。毎月いくら積み立てて、どのような金融商品を使えばいいのかについて解説します。

大沼 恵美子

執筆者:大沼 恵美子

貯蓄ガイド

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老後資金の貯め方のポイントは4つ

退職金を考慮すれば、現役時代に約1000万円を用意できると安心

退職金を考慮すれば、現役時代に約1000万円を用意できると安心

一般に、老後の資金は退職金を含め3000万円程度、と言われています。退職金の相場は、日本経済団体連合会の「2012年9月度 退職金・年金に関する実態調査結果」によると、大学卒が2491.7万円、高校卒は2125.1万円と2000万円を超えています。これは老後資金の3分の2以上をカバーする金額ですので、現役時代に1000万円程度を準備すれば十分、ということになります。

多くの人が、子供の教育費の負担から開放される50歳代後半で集中して準備するようですが、親の介護や転職、早期退職など想定外のことが起きて貯めるのが難しくなる人も少なくありません。「千厘の道も一歩から」です。老後資金の準備はできるだけ早く着手しましょう。

仮に、金利2%(複利)で年間12万円(毎月1万円)を積み立てる場合、積立期間によって元利合計金額は次のようになります。

■積立期間20年
元金:240万円
元利合計額:約292万円

■積立期間30年
元金:360万円
元利合計額:約487万円

「60歳時点で老後資金1000万円を準備する」として、50歳時点の積立準備額が上記の約292万円、約487万円の場合、60歳までの10年間に毎年少なくともいくら積み立てる必要があるでしょうか。

■50歳時の積立準備額 約292万円
1000万円までの不足額:約708万円
毎年の積立額(10年間):約65万円(5.4万円/月) 

■50歳時の積立準備額 約487万円
1000万円までの不足額:約513万円     
毎年の積立額(10年間):約47万円(約3.9万円/月)

ちなみに0円の場合は、毎年約92万円(約7.7万円/月)を積み立てる必要があります。

では、長期にわたってコツコツと貯めるための貯蓄商品を選ぶポイントを抑えておきましょう。ポイントは次の4つです。

(1) 毎月貯める
(2) 取り崩さない
(3) 優遇税制を利用する
(4) ある程度リスクをとる


具体的な金融商品は次のページで検討します>>>
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