2018年発表の貯蓄あり世帯の平均貯蓄は1729万円、中央値は1000万
50代の平均貯蓄額は1113万円、中央値は400万円
40代の平均貯蓄額は643万円!年収別データ【2018年】
1000万円以上も貯めているって本当?
「他の人はいくらぐらいお金を貯めているのかな?」と気になっている人も多いでしょう。今回は平均貯蓄額に関する気になるデータをご紹介しましょう。2人以上で暮らす家庭の、金融資産(貯蓄)の平均値は1182万円です。この金融資産の内訳は、銀行やゆうちょ銀行の預貯金が54.1%、株式や投資信託、債券などが16.8%、残りは保険やその他の金融商品です。
「うちはそんなに貯めていない!」と驚いた方がけっこういるはずです。実際、今回の調査に協力した世帯の7割は、この平均額よりも少ない貯蓄しかありません。
ここでちょっと平均値の特徴について説明します。
11人の人がいるとします。うち10人が400万円、1人が3000万円を持っています。平均はいくらでしょう?
- (10人×400万円)+(1人×3000万円)=7000万円
- 7000万円÷11人=636万円(小数点以下四捨五入)
極端に大きい数字がまじると、平均値は高いほうに引っ張られてしまいます。11人のうち10人が平均値以下。でも、11人のうち10人が400万円なのですから、400万円が普通というのが一般的な感覚ではないでしょうか?
貯蓄額の中央値は400万円
こういう場合は、平均値よりも「中央値」に注目してみましょう。中央値とは、数字を小さい順に並べていったとき、真ん中に来る数字のことです。400万円の人が10人、3000万円の人が1人だと、いくらになるのでしょうか?ちょうど真ん中に来るのは6人目の400万円の人、中央値は400万円です。
この考え方で、最初に紹介した金融資産の額を見てみると、中央値は400万円になります。納得がいった方も多いのでは?
また、ここ数年は貯蓄のない家庭が増えていて、2014年の調査では30.4%の家庭に貯蓄がないことがわかっています。
30代の平均値は415万円、中央値は130万円
以下、年代別に、貯蓄のない世帯の割合、貯蓄の平均値、中央値を挙げました。なお、年代は世帯主の年代です。- 20代 貯蓄のない世帯41.0% 平均値183万円 中央値30万円
- 30代 貯蓄のない世帯34.2% 平均値415万円 中央値130万円
- 40代 貯蓄のない世帯30.4% 平均値614万円 中央値300万円
- 50代 貯蓄のない世帯29.5% 平均値1124万円 中央値408万円
- 60代 貯蓄のない世帯28.1% 平均値1765万円 中央値740万円
年収500万円~750万円未満の世帯は平均値1337万円、中央値600万円
年代ではなく、年収別に分けてみるとどうなるでしょうか?年収別のデータは以下の通りです。- 年収300万円未満 貯蓄のない世帯40.1% 平均値781万円 中央値100万円
- 年収300万円~500万円未満 貯蓄のない世帯29.5% 平均値980万円 中央値316万円
- 年収500万円~750万円未満 貯蓄のない世帯22.2% 平均値1337万円 中央値600万円
- 年収750万円~1000万円未満 貯蓄のない世帯20.8% 平均値1537万円 中央値990万円
- 年収1000万円~1200万円未満 貯蓄のない世帯10.8% 平均値2748万円 中央値1850万円
- 年収1200万円以上 貯蓄のない世帯11.8% 平均値4323万円 中央値2100万円
いざというときの備えとして、また、やりたいことを実現するには、お金が必要です。我が家の目標額を決めて、それに向かって、ぜひ貯蓄していきましょう。
※データはいずれも金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(2014年)によるものです。
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