平均貯蓄額は1151万円、前年より増加

2人以上で暮らす世帯の平均貯蓄額は1151万円。前年より73万円の増加です。中央値(多い順または少ない順に並べたときの真ん中)は380万円で前年(400万円)より減少しています。いずれも「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯、2017年)」のデータで2017年6月から7月にかけての調査です。もう少し詳しく見ていきましょう。

気になる平均貯蓄額

気になる平均貯蓄額



貯蓄ゼロは31.2%で昨年より増加

数年前から話題になっているのが貯蓄ゼロ世帯の増加です。冒頭の調査では、平均貯蓄額(金融資産の平均値)は1151万円、一方で貯蓄ゼロ世帯は31.2%あり前年(30.9%)より増えています。この調査では、「金融資産」を「定期預金か普通預金かなどに関わらず、運用のためや将来に備えて蓄えている部分」と定義しています。つまり、口座に残高があっても、いずれ生活費として使う予定のお金は入っていないということです。

では、ほんとうにお金がない人はどれくらいいるのでしょうか?同じ調査に次のような項目があります。金融資産を持っていないと回答した人に、銀行や証券会社に口座を持っているか、持っている場合、残高があるかを聞いたところ、「口座を持っていない」「口座を持っているが残高がない」と回答した人は14.1%。

1151万円は貯蓄ゼロ世帯も含めた平均値

そして、1151万円という平均値は貯蓄ゼロの人も含めたものです。ゼロ円と回答した人が3割いるのですから、これを加えるのは当然ですが、ゼロ円の人が3割ほど入っているということは、持っている人だけの平均値はもっと高いということです。

金融資産保有世帯の平均値は1729万円、中央値は1000万円

保有世帯の平均値は1729万円で前年(1615万円)より増加、中央値も1000万円と前年(950万円)より増加しています。

保有世帯の年代別の平均値、中央値は以下の通りです(年代は世帯主の年齢)。カッコ内は前年と前々年(2016年と2015年)。

20代 

平均値524万円(385万円、315万円)
中央値300万円(215万円、239万円)

30代

平均値735万円(612万円、717万円)
中央値420万円(410万円、405万円)

40代

平均値1014万円(939万円、974万円)
中央値650万円(602万円、600万円)

50代

平均値1689万円(1650万円、1941万円)
中央値1100万円(1074万円、1100万円)

60代

平均値2062万円(2202万円、2462万円)
中央値1400万円(1500万円、1500万円)

平均値も中央値も年齢が上がるにしたがい高くなります。前年度との比較では、20代、30代、40代が増えているのに対して50代は伸び悩み、60代は減少しています。

ちなみに金融資産の中身は、預貯金が54.1%(55.3%)、株式や投資信託などの有価証券が18%(16.1%)、生命保険が16.7%(17.6%)。2014年から始まったNISA(少額投資非課税制度)を保有している世帯の平均値は183万円(167万円)で増加しています(カッコ内の数値は2016年)。

*データはいずれも金融広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯)2017年、2016年、2015年」によるものです。
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