最新の平均貯蓄額は1078万円、前年より減少

平均貯蓄額

2016年の平均貯蓄額は減少

「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯、2016年)」によれば、平均貯蓄額は1078万円。2015年の同調査では1209万円でしたので、100万円以上も減少しています。ただし中央値(多い順または少ない順に並べたときの真ん中)は400万円で前年と同じです。

二人以上世帯の平均貯蓄額は1209万円、中央値400万円

では、もう少し詳しく見ていきましょう。

貯蓄ゼロが3割

格差という言葉を耳にするようになってから数年たちます。格差と同様に話題になっているのが貯蓄ゼロ世帯の増加です。冒頭の調査では、平均貯蓄額(金融資産の平均値)は1078万円、一方で貯蓄ゼロ世帯は30.9%にも上ります。10年ほど前には20%台の前半で、この時点でもすでに5人に1人は貯蓄がないと話題になりましたが、2011年以降さらに増加し、現在はなんと3割の人は貯蓄がないことに。

ここでちょっと質問。もしも貯蓄額に関するアンケートに回答する立場になったとして、「貯蓄」をどうとらえますか?前述の調査では、「金融資産」を「定期預金か普通預金かなどに関わらず将来に備えて蓄えている部分」と定義しています。

つまり、貯蓄ゼロの人の中には、給料日前に普通預金の残高がほぼ0円になる人もいれば、普通預金に数十万円の残高があるけれど、これは生活費と考えて貯蓄に含めない人もいるでしょう。将来に備えるための貯蓄をどの範囲と考えるかは個人差があると思われますから、貯蓄ゼロと回答した人が全員すっからかんというわけではなさそうです。

1078万円は貯蓄ゼロ世帯も含めた平均値

そして、1078万円という平均値は貯蓄ゼロの人も含めたものです。貯蓄ゼロ円の人も、平均値を出すための割り算では頭数に加えます。

実際に貯蓄ゼロ円と回答した人が3割いるのですから、これを加えるのは当然ですが、ゼロ円の人が3割ほど入っているということは、持っている人だけの平均値はもっと高い? その通りです。貯蓄ゼロ世帯をのぞいた、金融資産を保有している世帯では次の通りです。

金融資産保有世帯の平均値は1615万円、中央値は950万円

前年(2015年)は、平均値1819万円、中央値1000万円でしたから、こちらも減少しています。

保有世帯の年代別の平均値、中央値は以下の通りです(年代は世帯主の年齢)。前年の数値とあわせてご紹介しましょう。カッコ内が前年(2015年)の数値です。

  • 20代 平均値 385万円(315万円)、中央値 215万円(239万円)
  • 30代 平均値 612万円(717万円)、中央値 410万円(405万円)
  • 40代 平均値 939万円(974万円)、中央値 602万円(600万円)
  • 50代 平均値 1650万円(1941万円)、中央値 1074万円(1100万円)
  • 60代 平均値 2202万円(2462万円)、中央値 1500万円(1500万円)

平均値も中央値も年齢が上がるにしたがい高くなります。前年度との比較では、平均貯蓄額が増えているのは20代のみで、30代、40代、50代、60代、いずれの年代でも減少しています。ご自身の貯蓄と比べて、いかがでしょうか?

ちなみに金融資産の中身は、預貯金が55.3%(53.2%)、株式や投資信託などの有価証券が16.1%(17.7%)、生命保険が17.6%(16.9%)などとなっています。また2014年から始まったNISA(少額投資非課税制度)を保有している世帯の平均値は167万円(156万円)、2016年から始まったジュニアNISAは83万円となっています(カッコ内の数値は2015年)。

大事なことは、自分の財布をしっかり管理することですが、たまには人の財布をのぞいてみるとモチベーションアップにつながるかもしれませんね。

*データはいずれも金融広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯)2015年、2016年」によるものです。

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