平均貯蓄額は1209万円、貯蓄ゼロが3割

平均貯蓄額

平均貯蓄額はいくら?

ここ数年、格差という言葉をよく耳にします。同時に、話題になっているのが貯蓄ゼロ世帯の増加です。「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯、2015年)」によれば、平均貯蓄額(金融資産の平均値)は1209万円、一方で貯蓄ゼロ世帯は30.9%にも上ります。10年ほど前には20%台の前半で、この時点でもすでに5人に1人は貯蓄がないと話題になりましたが、2011年以降さらに増加し、現在はなんと3割の人は貯蓄がないことに。

ここでちょっと質問。もしも貯蓄額に関するアンケートに回答する立場になったとして、「貯蓄」をどうとらえますか?前述の調査では、「金融資産」を「定期預金か普通預金かなどに関わらず将来に備えて蓄えている部分」と定義しています。

つまり、貯蓄ゼロの人の中には、給料日前に普通預金の残高がほぼ0円になる人もいれば、普通預金に数十万円の残高があるけど、これは生活費と考える人もいるでしょう。このあたりの感覚は個人差があると思われますから、貯蓄ゼロと回答した人が全員すっからかんというわけではなさそうです。

1209万円は貯蓄ゼロ世帯も含めた平均値

そして、1209万円という平均値は貯蓄ゼロの人も含めたものです。貯蓄ゼロ円の人も、平均値を出すための割り算では頭数に加えます。

貯蓄ゼロ円世帯も含めた平均値は1209万円、中央値(多い順または少ない順に並べたときの真ん中)は400万円

実際に貯蓄ゼロ円と回答した人が3割いるのですから、これを加えるのは当然ですが、ゼロ円の人が3割ほど入っているということは、持っている人だけの平均値はもっと高い? その通りです。

保有世代の平均値は1819万円、中央値は1000万円

貯蓄ゼロ世帯をのぞき、金融資産を保有している世帯では次の通りです。

保有世帯の平均値は1819万円、中央値は1000万円

分布をみると、なだらかな山がふたつあり、山の部分は100万円以上600万円未満が18.9%、1000万円以上1600万円未満が9.8%(データをもとにガイドが計算)。1億円以上の世帯もあり、それが平均値を押し上げているようです。

保有世帯の年代別の平均値、中央値は以下の通りです(年代は世帯主の年齢)。
  • 20代  平均値315万円、中央値239万円
  • 30代  平均値717万円、中央値405万円
  • 40代  平均値974万円、中央値600万円
  • 50代  平均値1941万円 中央値1100万円
  • 60代  平均値2462万円 中央値1500万円
平均値も中央値も年齢が上がるにしたがい高くなります。自分の財布と比べて、いかがでしょうか?

ちなみに金融資産の中身は、預貯金が53.2%、株式や投資信託などの有価証券が17.7%、生命保険が16.9%などとなっています。また2014年から始まったNISA(少額投資非課税制度)を保有している世帯の平均値は156万円です。

大事なことは、自分の財布をしっかり管理することですが、たまには人の財布をのぞいてみるとモチベーションアップにつながるかもしれませんね。

*データはいずれも金融広報委員会「家計の金融行動に関する世論調査(二人以上世帯)2015年」によるものです。