勉強する子ども

子どもの早期教育のメリット・デメリットとは?


早期教育と言ってもいろいろな解釈がありますが、いわゆる○○式や○○メソッドといった、文字や数などを教える知育系や芸術系の早期教育について考えてみたいと思います。早期教育に関しては、賛否両論、さまざまな意見がありますが、まずは、早期教育機関の見解をご紹介します。
 

早期教育のメリット

子供

乳幼児期は右脳が発達する時期

■乳幼児期における脳への刺激が脳の働きに大きく影響
「3歳頃までに脳に与えられる刺激が脳の働きに大きく影響すると言われています。さらに2歳よりも1歳、1歳より0歳、0歳より胎児というように教育を始める時期が早ければ早い程、天才児になる確率は高くなっていきます。」

■適切な時期に適切な右脳教育を
「人間の脳には右脳と左脳があり、左脳は言語・計算・分析など論理的な思考をする脳で、右脳は瞬間暗記・芸術・空間認識・直感的な思考をする脳だと言われています。

0歳から3歳までは右脳が優位に働き、3歳以降は左脳が優位になるので、右脳が発達する早い時期に適切な右脳教育が必要です。」

■カード教材でのフラッシュ
「カード教材にはいろいろありますが、ドーマンが開発したドッツカードが有名です。これは、ドッツ(点)が描かれたカードが1から100まであり、それを1枚1秒程度のスピードで見せていくというもの。これを『フラッシュする』といい、この速さに左脳はついていけないので右脳に働きを任せると右脳の働きが優位に働いて、一目で記憶する能力が育ちます。」

 

早期教育のデメリット

パソコンを触る赤ちゃん

インプット教育には弊害も

■インプット教育の様々な弊害
一方通行のインプット教育を続けていると、「独り言を言う」「奇声を発して、激しく暴れる」「食欲をなくす」「キレやすい」「壁に頭を打ち付けるなどの自傷行為をする」などの弊害を持つ子どもが増えているという話もあります。 

 

■脳の機能が発達するわけではない
3歳までに脳の重さが急激に重くなることは確かであるが、神経細胞の網である脳の「構造」ができるだけであって、「機能」が発達するわけではないと言います。

また、脳が未成熟なうちに特定の情報を送り込みすぎると、のちの学習のために残しておかなければならない領域まで使ってしまうのではないかとの意見もあります。乳幼児は感動したり、体験したりする広義の学習活動がその後の脳の発達に影響するのです。

■カード教材を使った記憶の再生は困難
記憶は関連情報などと結びつけてインプットされている場合、再生されやすいのですが、それが不十分であり、しかも覚えるという本人の自覚がない記憶は時間の経過とともに再生は困難になるのではないかと言われています。

■本来の遊びと早期教育の遊びの違い
早期教育も遊びを取り入れた教材を開発していますが、本来の遊びと早期教育の遊びでは本質が違います。遊びは本来、自発的に作り上げていく世界であるのに対し、早期教育の場合は準備された活動を受動的に受け入れることで成立する世界です。また、集団遊びが減ることで協同作業が苦手になる危険性もあり、協調性のない子どもに育っていく危険性もあると言われています。

■自主性の抑圧
早期教育はパターン化され、それに反応するという受け身の学習・訓練が多いと言われています。そのため、子どもは自発性・創造性の領域の発達が抑圧され、受け身的になってしまう危険があります。

■自己肯定感の喪失
親の期待に応える子は良い子で、期待に応えられない子は駄目な子というように自己肯定感が失われたり、大人を喜ばせるために努力するなど自分らしさを失う危険性があると言われています。

■パターン教育は思考力アップにはつながらい
IQを高めるためのパターン教育は、考えずに機械的に答えていくことで、頭の回転は速くなっても、思考力が高くなっていくかは疑問視されています。

■人間性の欠如
早期教育には、「もっと早く、もっと高く、もっと正確に」という基本原則が存在し、目に見える事柄のみを重視し競争原理が働き、目に見えない「心が育つ」過程をおろそかにしているのではないかと危惧されています。

>>では、私達は早期教育をどのようにとらえればいいのでしょうか。